アニメ『いつかあの海で』#1 山城と時雨

おとりとしてスリガオ海峡に突入した第一遊撃部隊第三部隊(1YB3H)は海峡を越えた先で最終決戦に挑む
強大な敵に『二人だけの警戒陣』で立ち向かう山城と時雨、阿吽あうんの呼吸で戦う様は二人の深い関係性を感じさせるものでした

第4話で山城は除隊しましたが彼女らのきずなについて思うところを吐き出させていただきます

山城

姉さま(扶桑)を心から尊敬しており、自分の主義主張を譲る気が全くないため衝突することが多い
裏を返せば確固たる信念を持ち自分の意思で行動しているということで姉さまにべったりながら誰よりも自立した個を持っている
戦場では戦艦として力を発揮出来ることに喜びを感じており、また彼女が見せた力強く前に進もうとする姿には旗艦として艦隊の皆の命を預かっている責任感が感じられた

時雨

真面目だか主体性の乏しい性格
主張が少なく自分の意思も希薄に見えるため、山城からいつもボーッとしてると言われる
優しさと影のある雰囲気が惹き付けるのか人見知りな割に顔が広く、他艦種との繋がりは駆逐艦随一
戦艦である山城からも気にかけられており時雨も山城に心を寄せている

二人の絆

山城と時雨の絆は果たしていつ紡がれていったのだろうか
山城は作戦前までドック入りと内地での訓練の繰り返し
時雨はこれまで何度も前線で戦ってきた艦娘
戦場での接点が皆無に等しい二人はおそらく佐世保で出会い、関係を深めていったと考えられる

陰口を叩かれて喧嘩している山城をたまたま通りかかった時雨が止めに入った
出会いはそんなものだったと思う

そのときに時雨は山城のことが気になった、何故惹かれたのか分からず心が乱された
そして時雨は自分から話しかけに行った

自分の名前を何度も呼んでくる駆逐艦を最初はうるさい子供と思っていた、追い返したりもした
だけどその子はすぐに戻ってきてまた「山城」と呼んでくる
そうして時雨との日々が積み重なるうちに見え方が変わっていく、「時雨」と山城が初めて呼んだときにはもう二人の絆は唯一無二のものとなっていた

山城には自分に着いてきてくれる人がいる
山城の前向きな方を時雨は信じられる
時雨には自分の力を頼りにしてくれる人がいる
時雨の強い方を山城は信じている

山城は時雨が持つ強さと表裏一体の脆さも感じていた、だから髪飾りの一部を時雨に手渡した
お守りとして、時雨が強くいられるよう、自分がいなくなっても心の拠り所にできるように…

最期に渡した木箱の正体、それが分かったらこの二人についてもう一度考えよう


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