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仕事のモットー──僕はこんなことを考えながら働いてきました

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今の若い人に通用するかどうかは知りませんが、僕はいろいろ仕事を重ねて行くうちに、こんなことやあんなことに思い至りました、という感じの寄せ集めです。
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#電話

僕がサラリーマン最後の日に語ったこと

2022年6月30日を以て株式会社毎日放送(MBS)を雇い止めになりました。 たまたまその日が定例の会議の日で、その席で挨拶めいたものを求められ、少し喋りました。以下はその時の内容を思い出しながら、少し添削、加筆修正したものです。 When I'm sixty-four最近頭の中でずっと鳴っている音楽があります(こういうのを英語では earworm = 耳の中に虫がいる、と言ったりするようです)。 それは The Beatles の When I'm Sixty-fou

電話を取らせるのはハラスメント? ~テルハラを考える

最近では新入社員に電話を取らせることをテルハラと言うのだそうですね。 僕らの頃は鳴った固定電話を一番に取って、掛かってきた人に取り次いだり伝言をメモしたりするのは新入社員の大事な仕事のひとつだったので、それがハラスメントになるのかとちょっとびっくりしました。 単にビジネス電話を取る練習ということもありました。 事実、慣れるまではちゃんとメモが取れなかったり、メモを書こうとした瞬間に相手の名前を忘れてしまっていたりしたものでした(仕方なく「ナントカさんから電話ありました」

私たちの仕事の電話と、あなたたちの仕事の電話

今の若い社員ってみんな、携帯に仕事の電話がかかってくると席を立ってどっかに歩いて行くでしょ? 多分、他人に聞かれずに話をしたいんでしょう。その気持は分からないではないんですけど、私たちの世代はどうしても、「それってどうよ?」と思ってしまうんですよね。 ま、私たちが若かった頃は携帯なんかないし、電話はデスクに貼り付いてましたから、席を離れようにも離れようがなかったんですが…。 でも、トータル的に考えて、昔は電話のやり取りを先輩に聞いてもらうのも仕事のうちでした。 で、電