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仕事のモットー──僕はこんなことを考えながら働いてきました

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今の若い人に通用するかどうかは知りませんが、僕はいろいろ仕事を重ねて行くうちに、こんなことやあんなことに思い至りました、という感じの寄せ集めです。
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#新入社員

僕がサラリーマン最後の日に語ったこと

2022年6月30日を以て株式会社毎日放送(MBS)を雇い止めになりました。 たまたまその日が定例の会議の日で、その席で挨拶めいたものを求められ、少し喋りました。以下はその時の内容を思い出しながら、少し添削、加筆修正したものです。 When I'm sixty-four最近頭の中でずっと鳴っている音楽があります(こういうのを英語では earworm = 耳の中に虫がいる、と言ったりするようです)。 それは The Beatles の When I'm Sixty-fou

電話を取らせるのはハラスメント? ~テルハラを考える

最近では新入社員に電話を取らせることをテルハラと言うのだそうですね。 僕らの頃は鳴った固定電話を一番に取って、掛かってきた人に取り次いだり伝言をメモしたりするのは新入社員の大事な仕事のひとつだったので、それがハラスメントになるのかとちょっとびっくりしました。 単にビジネス電話を取る練習ということもありました。 事実、慣れるまではちゃんとメモが取れなかったり、メモを書こうとした瞬間に相手の名前を忘れてしまっていたりしたものでした(仕方なく「ナントカさんから電話ありました」

「配属希望」をめぐる思い出 ~約40年前の新人研修で思ったこと、思い直したこと・その4

大昔の某在阪放送局での新人研修時代の話、4つめ。 前3回は研修での座学について書きましたが、今回は少し趣向を変えて社報について書きます。 入社する4月を目前に社報の記事執筆の依頼がありました。毎年恒例の新入社員紹介記事です。人事部からいくつかの質問が提示され、それに回答する形で記事が完結する形になっています。 最初の質問は出身校とか専攻とか所属サークルとか自己アピールとかだったと思うのですが、最後に「希望する配属先」というのがありました。 僕はこれを読んでカチン!と来