時事通信が誤報「アメリカのワクチン接種者3200万人」…実際は2600万人

 時事通信が「ワクチン接種、世界で1億人突破 英オックスフォード大集計」と報じたが、これは不正確だ。

 英オックスフォード大研究者らのデータベース「アワー・ワールド・イン・データ」の集計によると、世界全体で新型コロナウイルスワクチンを接種した人数が2日に累計で1億人を超えた。新型コロナの感染拡大が続く中、各国はワクチン接種を急いでいる。
(中略)
 国別の人数では、米国が最多で3200万人を突破。中国も約2400万人が接種を受けた。英国も970万人を超えた。

 出典としている「Our World in Data」によると、世界のワクチン接種回数は1億130万8238回で、世界のワクチン接種者数は5653万2224人となっている。現在供給されているワクチンは2回の接種が求められており、1人で2回目の接種を受けている人もいるため、接種回数と接種人数は一致しない。時事通信は回数と人数を間違えて報じた可能性がある

 アメリカについても見てみると、CDCによるとワクチンの投与回数は3222万2402回で、1回以上投与された人数は2602万3153人、そのうち2回投与された人数は592万7847人という。この投与回数を時事通信は「投与人数」として掲載してしまっている。

 中国については「Our World in Data」によると接種回数は2400万回で、接種人数はそもそも掲載されていない(データソースとしている中国国務院のページには「2400万回以上」と掲載されている)。

接種回数についての詳細はこちら


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