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東京オリンピック開会式 関東の視聴率56%! 日本全国で7326万人が視聴

 7月23日の午後7時56分からNHKで生放送された東京オリンピックの開会式。その視聴率が発表された。なんと平均世帯視聴率は56.4%を記録したという!(ビデオリサーチ社、関東地区)

 テレビ離れが指摘される時代に、瞬間最高視聴率は61.0%にも上った。関西地区は平均世帯視聴率が49.6%、瞬間最高視聴率が54.6%だった。ドラゴンクエストの曲が流れたことが印象深い入場行進の場面などで最高値を記録したという。平均視聴人数は4362.3万人

驚異的な視聴率

 56.4%という数字は、1964東京五輪で記録した61.2%(関東地区)に迫る数字だ。1964大会は10月10日の午後1時43分から放送された。朝の放送となった2016リオ五輪は23.6%(8/6 午前8:43~)、今大会同様の夜の放送だった2008北京五輪は37.3%(8/8 午後8:55~)だったので、注目度の高さが分かる。

 スマートテレビでの視聴率が先に報じられており、こちらでは42.5%となっていた。これだけでも非常に高いのだが、テレビ全体ではこの数字を大きく上回る視聴率を記録した。

 この数字がいかに凄いかと言うと、最近で最も視聴率が高かった2013年のドラマ「半沢直樹」と比較すると分かりやすい。同作の最終回の平均視聴率は42.2%(関東地区)だった。また、瞬間最高視聴率は関東地区で42.2%、関西地区では50.4%だった。

 NHK局内では「最低40%以上」という声が上がり、瞬間最高で50%超えも期待されていた中、平均50%超え+瞬間最高60%超えだから凄い。

日本全国で7000万人以上が視聴

 世帯数ではなく実際に視聴している人数を計測する個人視聴率は40.0%だったという。ここから算出された平均視聴人数が4362.3万人だ。

 しかし「累積」の視聴者数はもっと大きくなる。これは「到達人数」と呼ばれているが、NHKの生中継における到達人数はなんと7061.7万人だったという!さらに、遅れて放送されたNHKとフジテレビの録画放送も合わせると、到達人数は7326.8万人!これは全人口の58%にもなる。

 ビデオリサーチ社の事前調査では、37%の人が開会式を生放送で見たいと答えたというが、その数字を遥かに上回った。

 なお、2016年からは、リアルタイム視聴率に加えて、録画したものを観た人も含めた「タイムシフト視聴率」も合計した「総合視聴率」の集計も始まっている。たびたび比較して申し訳ないが、2020年に放送された『半沢直樹』の第2期は、全話を通したリアルタイム視聴の到達人数が6658.8万人(最終話は3323.3万人)、総合到達人数は7408万人だった。これも凄い数字だが、この数字を大きく上回る事が期待される。


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