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どれだけしっかり新人研修をやろうとも、志望者の減少は止められない。

 2月27日の朝日新聞デジタルに、「「全国トップレベル」の新人教員研修、今年も 志望者減に悩む神戸市」という記事が出ています。

 神戸市で、新人教員の「採用前研修」をやっているという話題です。先輩教員から直接話を聞ける研修で、昨年に続き2度目なんだそうです。
 ただ、どれだけしっかりと研修をやろうとも、教員志望者の減少傾向は止められないでしょうね。
 
 だいたい、どこの業界で全くの新人に、何十人もの人間を束ねる仕事をさせるところがあるでしょうか。子どもによって理解力に差があって、小学校ですと低学年だと教員の言葉をまだ十分理解できないことも想像されますし、中学校ならば多感な時期ですから、対応が難しいことが十分想像できます。

 近年は新採の先生には担任を持たせないというようにしているところもあるようですが、教員の成り手不足の中で、そうもいっていられないということで、出来るだけ配慮するにしても、結局担任をやらざるを得ない新採の先生は多いわけです。不安しかないですよね。

 ある程度経験を積んでも、年によって子どもの雰囲気は違いますので、毎年同じ手法が通じるとも限らないのですが、それなりに経験を積んでいれば、引き出しもいくつかあるでしょうから何とかできても、新採の先生では無理でしょう。

 教員の働き方改革の話を進める中で、「新採教員を担任につけず、きちんと育てる」ということも明確に打ち出さなければ、志望者の減少を食い止められないでしょう。そこも含めた働き方改革が検討されることが期待されるのですが、あまり大きな話題になっていませんが大事なポイントだと思うのですが。
 

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