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アメリカ側が公開している日米首脳会談記録を、外務省が墨塗りにするのは、何に対する対応なのか?

 1992年ごろの外交文書が、外交史料館のホームページで、2023年12月20日に公開されていて、朝日新聞で「外交文書は語る 2023」として連載されています。
 1月4日付けの第10回は、「北朝鮮関連、米側開示部分を外務省墨塗り 92年日米首脳会談の記録」というタイトルで、1992年7月の日米首脳会談での北朝鮮に関するやり取りに関して、米政府が開示済みの同部分には「墨塗り」はないのに、外務省が公開したものは多くが「墨塗り」で伏せられているということについての記事です。
 公開は原則30年経ってからということで、1992年頃の文書が、秘密指定を解かれて公開されています。もちろん、現時点で公開がふさわしくないと外務省が判断した部分は、一部を伏せるということは問題ないのですが、日米首脳会談の記録で、同じ部分がアメリカでは伏せられていないのに、日本で伏せるというのは、何に対する対応なのかと思ってしまいます。内容はアメリカの記録を見れば分かるのですから、内容的に配慮が必要で「墨塗り」しているというわけではないでしょう。国民に見せたくないというよりは、北朝鮮に対して日本は公開しないということを示したいのか、とも思ったりしますが、実際はどうなんでしょうか?

 ただ、北朝鮮に対する対応であるとしても、日本が記録を公開しないことの効果がどれほどなのか、逆に公開することのリスクはどれくらいなのか、そのあたりにコメントを、どなたか出してくれないかなぁ。

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