東海道新幹線 グリーン車 モバイルサービスのアクセシビリティについて

先日京都に旅行に行く際、せっかくなのでと乗車したグリーン車での体験をレポートを兼ねて投稿します。
端末はPixel8でTalkBackを使って閲覧しました。



グリーン車のモバイルサービスとは

車内販売がなくなり、代わりにスマートホンからのオーダーが導入されています。
モバイルオーダーサービス | JR東海リテイリング・プラス

また困ったときの乗務員呼び出しも同様の手順になっています。


QRコードはどこに?

上記ページには

東海道新幹線「のぞみ」「ひかり」のグリーン車では各座席に設置されたQRコードにて、お客様ご自身のスマートフォン等からお食事やお飲み物をご注文いただくことで、パーサーがお席まで商品をお届けいたします。

モバイルオーダーサービス | JR東海リテイリング・プラス

とあります。
これを読んだ時、僕は座席のどこか、例えばテーブルの裏などに張られているのかなと想像しました。
乗車の際、座席まで案内してくださった駅員に確認したところ手を取ってテーブル裏のシールを示してくださいました。

テーブルの裏には大きなステッカーと中ぐらいのステッカーが貼られていて、大き目のステッカーの上に切手サイズのシールが貼ってありました。

これをスマートホンでスキャンしたところURLのみ読み上げるリンク一覧が表示されました。
よく確認するとページタイトルが「新幹線運行情報」となっています。

それではと近くの別のシールをスキャンしたところ、こちらは英語版の同じページが開きました。

テーブル裏を諦めて座席ポケットを探ると2冊の冊子とラミネートされたプレートが1枚。
プレートが怪しいと思いこちらをスキャン。

東海道新幹線おもてなしのご案内」という見出しのページが開きました。
ただ、案内は書かれている物のページ内にはボタンやリンクがあるようには見えませんでした。
ちょうど通りかかった乗務員に尋ねたところ、読み取ったQRコードは正しいことはわかりました。
性格に記載するとQRコードは、縦長のプレートの右上に印刷されています。

表にはサービスの案内、裏には何も書かれていないようでした。


モバイルオーダーサービス

先ほど開いたページを眺め「モバイルオーダーサービス」の文字をタップしてしばらくするとちゅい事項のページが表示されました。
車内WiFiに接続していたためか、表示に少し時間がかかりました。
モバイルオーダーサービスへ」をタップしてオーダーページへ。
開いたページはよく見かけるQRコードオーダーのページのようにひたすら盾に長い構造になっていました。

ページ上部では

  • 列車番号

  • 車両版棒

  • 座席の列番号

  • シート番号

  • 到着駅名

    の入力を求められました。

ここを埋めないと以降の商品の個数選択ができない設計になっていました。
入力後「この内容で進む」をタップ。
商品はカテゴリーに分けられてはいてリンクリストにもなってはいましたが、タップしてもカーソルが動かず、結局1つずつたどるしかありませんでした。
個数は入力ではなく数字を挟むように配置されたマイナスとプラスのリンクで入力するようになっていました。

リストを最後まで閲覧すると「カートを見る」のリンクがあり、これをタップ。

確認画面が表示され、購入を確定する流れになっていました。
決済は座席にて現金か交通系ICが選択できました。


東海道新幹線サポートコールサービス

ついでにこちらのページも覗いてみました。
ここもボタンでもリンクでもない「東海道新幹線サポートコールサービス」をタップすると注意事項が開きました。

「サポートコールサービスへ」をタップしてサービスページへ。
が、「Enable accessibility」のボタンが表示されて一時停止。

これは予想ですが、GoogleのフレームワークFlutterでページが作られているようで、アクセシビリティ機能を使っている端末でページを開こうとすると表示されるボタンと同様でした。
表示をスキップすることはできるのですが、開発者が知らなかったのでしょう。
因みに予想通りだったとしてこちらのページのようにするとスキップできます。
Accessibility | Flutter
ボタンをタップして本体ページへ。

すると英語のページが開きました。

言語切り替えのボタンを見つけたのでタップしてみるとドイツ語と英語だけが選択できるようになっていました。

ということで見学は終了。

後日ページをチェックしたところ日本語表示になっていました。


まとめ

スマートホンでサービスが利用できることその物は便利だと思いました。

ただQRコードがどこに記載されているか事前の情報が不十分だったことと、最初に案内された情報が間違っていたことでアクセスまでに時間がかかりました。

サービスは最低限スクリーンリーダーで操作できましたが、アクセシビリティを考慮しているとはいえるコンテンツではありませんでした。

QRコードは手軽なコンテンツ共有の手段ですが、どこにあるのかは視覚でしか確認ができない点が課題と改めて感じました。

印刷で提示可能ですが、このような公共の場所ではシールにして張っていただけると触って認識することができると考えます。

またシールの形状や張る位置を統一すると見つけやすくなるようにも思いました。

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