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襲われたかと思った

今日は週に一回の朝稽古の日。

公園にはどんぐりなどの木の実がたくさん落ちていて、踏んづけて足元を滑らせて転ばないように注意しなくてはなりません。

公園に入った途端、ササササササっと目の前をエゾリスが横切ります。木の実に夢中で、私たちのことなんか眼中にないようです。

あまりにも人馴れしてしまって、こちらを見向きもしないエゾリスを見ると、なんだか寂しい気持ちがします。

稽古は、大きな木にぐるりと囲まれているいつもの広場でします。

木の下にはいつもよりも多くのどんぐりが落ちている気がして、足でどんぐりや木の枝をよけて、足元を平らにしてから始めます。

登ったり降りたりしているエゾリスの姿もたまに横目に入りますが、そのうちにこちらも慣れてしまって、リスの存在を忘れます。

準備運動をして、基本動作をして、形の稽古と続きます。

ガザっと少し大きな音が、5m先の草地から聞こえました。そちらの方を見ると、大きな枯れ葉が揺れでいる…と思ったら、中からごげ茶色の塊がこちらに向かって飛びだしてきました。

ネコが襲ってきた!!何もしてないのに!!うわー!!

と声が出そうになると同時に、飛び出してきた物体からも叫びが聞こえてくる感じで、急な方向転換をして、離れていきました。

そして距離を取って一瞬見つめ合いました。

エゾリス??

「なんだ、お前」と言わんばかりの目で見られ、違う木に向かって走り去り登って行きました。

イヤー焦りました。コッチは止まっていましたから、もらい事故になるところでした。ホントにぶつかるかと思いました。

アッチも相当焦ったと思います。それにしても鈍臭いヤツだ。

来週もいるかな。


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