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進み続ける限り⑯

 久しぶりに小説を読み出してしまった。
 夢枕獏著「白鯨 MOBY-DICK」である。
 自分が読む前に、とある理由から父に貸したのだが、
 「上下巻一日で一気に読んでしまいました。まだ読んでないと言っていたので感想は言いません」
 そんな言葉と共に返却された。
 いや、その言葉ほど、良い感想はなかなかない。
 “一日で一気に読んでしまいました”
 一体、どれほど引き込まれたのだろうか?
 一体、幾度続きが気になったのだろうか?
 正直なところ、なかなか小説を読む時間が作れないのが現状である。
 そしてできれば、小説は一気に読みたいと思っている。
 それでも、我慢できなかった。
 夢枕獏先生の小説が面白いことを知っているから。
 「白鯨 MOBY-DICK」もやっぱり面白いと知ってしまったから。
 まいったな。
 でも、楽しみだな。
 いや、楽しいんだよ。本当に。
 やっぱりスゴいよ、獏先生。
 取り敢えず、当分の間は時間を作る度に、その隙間のような時間を活字で埋める日々が続きそうである。
 いずれその感想も、この場所にて書かせていただきたい。

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