#48 日記

最後に日記を投稿したのっていつだっけか？
ふとそう思い出してnoteを開いてみた。
私の心境を書き殴った日記のトピックスの一覧。
『1年前』の文字が目に入る。

心が荒れすさんで、いっぱいいっぱいになって。
そこからまたなんとか歩き出してもう1年経ったんだなぁって考えると本当に時間の流れというものは早いもので。
タバコの煙を吐き出しながら、カネコアヤノを聴く。
ものすごーくベタだし、表現する人がしたらエモいって言うんだよねこういうの。
でもそういうんじゃなくて、私は本当にカネコアヤノの音楽に救われたから。
カネコアヤノ好きなやつって〜って言われたことが何回もある。その度に「黙っとれ」の意味を込めて無言で微笑むのが鉄則。分かってたまるかっての。
なんていうんだろうな、心を穏やかに、日常を少しだけ鮮やかに彩ってくれる。
例えば仕事に行く時バスに揺られながら見える街の風景とか。
通勤の時、橋の上から見える山。晴れの日だと山頂まで見えてほんとに清々しい気持ちになる。あれ、誰にも言ったことないけど結構好きだったりする。
あとは夜道を歩いている時の月明かりとか。普段は煩わしいだけの酔っぱらいの喧騒とか。
ネコチャンを見つけた時は、特にご機嫌になれる。
何でもないそんな日常を少しだけ、素敵に彩ってくれる音楽に心底支えられて生きた1年だった。
鎖骨下に入れた文字も、全て口ずさめるようになった曲の中で私がいちばん素敵だなって思ったことばを入れた。

よく他人に「その文字なんて意味？」なんて言葉をよくかけられる。
私は笑って「え〜誰にも教えな〜い」って返す。
教えてなんかやるもんか。私だけの宝物。
お前らなんかに教えるわけないだろばーか。

「なんて意味？」って聞かれたから、たったひとりだけに教えてあげた。
ただ一言「いいじゃん」って返事が来て思わず笑っちゃった。それだけ。あぁ、そういうとこほんと好きだなあって。
私の一生大切な人。家族と同じくらい大切な人。
生きて、幸せでいて欲しい人。
二度と会うことはないけれど、この先どれだけ大切な人ができても、きっと特別。

この1年でたくさんの人に出会って、たくさんの人とご縁があった。
楽しいことも嬉しいこともたくさん。
でも、自分が本当に心の底からときめくような出会いが未だにない。
わがままなんだろうなぁ、ほんと。