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taboo持ち寄りの会 vol.18 「はたらく」

taboo持ち寄り vol.18 【はたらく】
日時:2023年6月2日 (金)20:00-21:30
場所:オンライン&たてよこ書店(リアル)
https://www.instagram.com/tateyokosyoten/

「働く」の語源は「止まっていたものが急に動くことを表し、そこから体を動かす意味」でそこから転じて労働の意味になったそうな。そして「労働」とは、「収入を得る目的で、からだや知能を使って働くこと」らしい。

日本国憲法第27条には「すべて国民は、勤労の権利を有し、義務を負ふ」という記述がある。勤労とは「賃金をもらって、一定の時間内、ある仕事をすること」だそうだ。

そう、日本において賃金をもらってある仕事をすることは義務らしい。

働くということは、日々の生活の中でかなりのウエイトを占める。朝起きて働きに行って、帰ってきてご飯を食べて寝て起きたらまた働きに行く。
2日間休んでそしてまた働きに行く。

そんな生活を送っているとあっという間に時が過ぎる。やりたいと思っていたことはどんどん後回し、休日も疲れていて特にやる気が起きない。

なんだかネガティブっぽいことばかり書いてしまったが、実際はそんなこともない。働く中で成長、自分自身のアップデートを感じ、これまでできなかったことができるようになり、誰かに喜んでもらえる。社会にインパクトを残すことができる。やりがいを感じることができる。

働くことについて話をすると、だいたいお金の話題になる。そしてベーシックインカムの話にも。今回も例に違わずそうだった。
家賃が、、、光熱費が、、、税金が、、、ローンが、、、

数ヶ月前のこと。
デスクワークが中心で毎日パソコンに向かっているある友人は言った。
「毎日パソコンに向かって頭を使っているのは辛い。工場とか作業系の仕事で体を動かしていたほうが良かったかもしれない。」

工場で働いているある友人は言った。
「毎日体を動かしているばかりで辛い。単調な作業でおもしろくない。」

みんなどこかに満足していてどこかに不満を感じている。

僕は新潟で空き家を使って本屋さんをつくり、これから少しずつ別領域での事業展開を考えている。昨年4月に物件探しを始めてからゲーム感覚で突き進んできた。
まず、「大学生が空き家を取得できるのか」「家賃を極力下げた契約ができるのか」というゲームに取り組んでクリア。そして「あまりお金をかけず、今あるものを使ってお店を作ることはできるのか」というゲームに取り組んでクリア。これからも自分でいろんなゲームを作ってはクリアしていくということを繰り返していくつもりだ。

「ゲームオーバーについては考えているんですか」
そう聞かれた。

正直あまり考えていなかったし、考えたくないことでもあった。
明確な根拠などないが「できる」と思っている自分がいる。それはたぶん若気の至りとかではなく、もっと冷静な感じで。

「ゲームオーバー」
ただただ強烈に頭に残る言葉だった。
でもたとえゲームオーバーになったとしても、そのゲームが壊れるまで、動かなくなるまでは、また何とかしてやり直すんじゃないかなと思っている。


以下、共同主催者akiさんのレポート
https://note.com/mamangao/n/n43dc05f915b1

アキです〜、るんるんるん!

オンライン+たてよこ書店、台風前夜、参加5名。

はたらく、のはかまわない。
だが、「はたらく」の結果や、はたらきを数字に変換させられて比べられるのはごめんだ。生産力?知らないね。
生産したつもりはないよ。後に何かが残っていただけ、結果としてね。

だから、生産のために、この生を仕向けることはしない。そんなものは生ではないよ。
生は比較不能、換算不能で可塑性を持たない一回性の現れだから。

はたらく、を仕事と直結させるのは短絡だろう。
はたらく、を生産と結びつけるのも同根。

はたらく、はあとから認識されて、あの時はたらいていた、と思い出されるくらいでちょうどいい。
自分で自分の「はたらく」の結果を換算し、誰に与えられたのかも特定できない目的から逆算してみせ、自分の生を切り出しては方向付けていくことに、違和感は無いか?

私にはある。全てはこの違和感から解かれていく。
平日昼間からへらへらさせろ。


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