子どもの薬膳ごはん

こんにちは!

北海道の中医薬膳師、みやこです。

日々のちょっとした不調を整える薬膳などを紹介しています。




第11回(清明)は、子どもの薬膳です。

日々の食事を作るにあたって、できるだけ子どもの成長によいものをと考えている食事担当のお父さんやお母さんは多いかと思います。

添加物のない(少ない)ものを選ぶ、オーガニックのものを買う、おやつは手作りにする、3食必ず食べる、一汁三菜の献立にするなど、「よい」の基準は人それぞれ。

その選択肢に薬膳の考えも加えてみませんか?

年齢に合わせた養生で成長のサポートができるごはんのヒントになるかもしれません。


ここでは、生まれてから小学生くらい(〜12歳)までの子どものことを「子ども」としますね。

この頃の子どもは、寝ていたのが座って、立ち上がり歩くようになる、背が伸び体重がふえていく、笑顔を見せておしゃべりするようになるなど成長著しい時期です。

成長するということは未熟なところがあるということで、不調の原因にもなりやすい、子どもは特に弱いとされているところが3つあります。

中医学では、身体のはたらきを「肝・心・脾・肺・腎」の5つに分けていますが、子どもはそのうち「肺・脾・腎」の3つの力が不足しています。

それぞれをみていくと、、

「肺」には、身体中にバリアを巡らせて外から襲ってくる邪気から身体を守るはたらきがあります。

子どもは肺が弱いため外邪の侵入を防げず、風邪をひきやすくなります。

「脾」は消化器系を担当していますが、そこが未熟なことで、すぐに嘔吐したり下痢したりします。

脾は湿気を嫌い温かいことを好むので、湿をためる甘いものや冷たいものを摂ると胃腸が弱って食欲が落ちてしまいます。

「腎」は全身のエネルギーの源ですので、ここのパワー不足で発熱、咳、喘息といった症状が起こります。

また、トイレが近いこと、おねしょすること、怖がりなことなども腎の力が足りないことが原因です。

ちなみに、「肺・脾・腎」は水の巡りを調節しています。

これらのはたらきが低下して不要な水が体内で停滞すると、アトピー性皮膚炎の原因にもなってしまいます。


以上のような特徴をふまえた子どものための薬膳ポイントは、「肺・脾・腎」のはたらきを補うこと!

成長を安定させる食材である、穀類、野菜、果物、大豆、胡桃、黒胡麻、豚肉、魚、卵、牛乳、レバーなどを積極的に摂りましょう。

色々なものをバランスよく、が目標です。

注意したいのは、羊肉、ハンバーグ、ソーセージなど脂っこいものをなるべく控えるということ。

これらの食材には熱を生み出す力があり、身体を温めるチカラの強い子どもには熱が過剰になってしまいます。

そして、先にも述べましたが、脾を弱らせないように甘いもの、冷たいものも摂りすぎないようにすることも大切です。

なぜなら、脾は栄養を作り出す元になるところだから。

せっかく食べたものも栄養になって使われなければ意味がありません。

そして、よく噛む事は消化を助けます。

食事の際は水分を取り過ぎないように。

何より楽しい食卓を。

自戒をこめています(笑)


成長を助ける腎の力を補うことは、エイジングケアにもなりますので親子で意識してみて下さいね。



今日から穀雨の節気に入ってしまいました。。次からは遅れないようにしたい!





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☆次回は穀雨(4/20〜)に更新です!

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