見出し画像

趣味を仕事にするって不幸じゃない?


「好きなことを仕事にしたい」
「趣味でお金を稼ぎたい」

誰しも一度は考えたことがあるんじゃないでしょうか?
実際に僕もそう考えたことは何度かありました。

しかし、僕はあまりおすすめしません。


人間は、ただ単に好きで自発的に取り組んでいることに対して、誰かから報酬をもらってしまうと、自発的に取り組めなくなってしまうという傾向があります。

例えば、絵を描くのが大好きな人がいたとします。
自分の好きな絵を、自分の好きなタイミングで、自分の好きなペースで描いていました。ある日、自分の絵をSNSに挙げ始めたところ、たくさんの反響があり、お金を払うので絵を描いて欲しいという依頼がくるようになりました。

「自分の能力がお金になるんだ!」と嬉しくなり、みんなの依頼をこなし、小遣い稼ぎができるようになりました。

しかし、依頼をこなし続けているうちに、依頼が無い絵を描かなくなってしまうんです。報酬がもらえない絵を描かなくなってしまうんです。


なぜなら、元々「自分が好きだから」という動機(内発的動機)で絵を描いていたものが、いつしか「お金を稼ぎたいから」という動機(外発的動機)で絵を描くものに切り替わってしまったからです。

このように、内発的動機付けによる行動が、外発的動機付けによる行動に変わってしまうことを、アンダーマイニング効果と言います。

自分に何の得がなくても楽しめるのが趣味というものです。それを、報酬がないとできなくなってしまうというのは、趣味が趣味でなくなってしまうことになるのです。趣味を仕事にしてしまうというのは、もう今後、趣味として楽しめなくなってしまうことを意味するのです。


趣味は人生を豊かにしてくれるものと捉える僕にとっては、趣味が1つ減ってしまうというのは人生の豊かさが1つ損なわれることに値します。

これって本当に幸せなことでしょうか?

僕は趣味を趣味として純粋に楽しみたいと思っているので、趣味を仕事にしたいとは思いません。

皆さんはどうでしょうか?


現場からは以上です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?