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ネイル製品の大半は“化学薬品”

やくさひろです。

ジェルネイルの製造工場の現場や実験室に頻繁に出入りする私。

研究者から常にかけられている言葉が

ネイル製品はほとんどが化学薬品。

これをしっかり認識しなければなりません。

という言葉。

危険なものであるのかをしっかり頭に叩き込まなくてはなりません。

当アカデミーではアセトンを使用を推奨していません。
特にアセトンの取扱いにはスクール生に徹底的に危険性を教えています。練習時にアセトンの危険性と取扱いについて、ジェルネイルやアクリルネイルの取外しの際の使用方法を説明・実践するに留めています。

化学薬品を取り扱うので発火の危険性があるからです。

アセトンの保管場所は光の当たらない風通しのいいところに保管するように徹底しています。

他の化学薬品も揮発性であり、目に刺激があったり、喉の痛みを訴える。手があれるという事態を避けるために正しい扱い方を学習していきます。

具体的にはオーバーエキスポ―ジャー(曝露)によって目、鼻、喉などの粘膜や皮膚が刺激され、涙目、発疹、鼻水、喉の痛みや乾き、咳、呼吸困難などが起きるほか、頭痛、めまい、吐き気などの症状も出ます。

人体への影響が大きいからこそスクールで徹底的に教えていく必要があると考えます。

ネイルを楽しむためには初めに安全を求めること。

安全な環境とは?と考えること。

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そのためには危険性を排除しなければ安心して作業をすることができません。

アセトンが漏れて自然発火して火災で全焼した例も実際にあります。私のビジネスパートナーの実体験なのですが、しっかりと密閉した状態で管理をしていたのですが、何かしらの原因で揮発し職場が全焼してしまったのです。

多くのネイル製品は揮発性(蒸発しやすい性質)物質を含んでいます。
直接皮膚につくとただれの原因となるものもありますので、皮膚につかないように気をつける必要があります。

ジェルネイルのお直しやアクリルスカルプチュアなどもできればネイルファイルを使用しての取外しがベストなのではないでしょうか。

◇ネイル製品の性質・アレルギーについて
ネイル製品はほとんどが化学薬品

ネイルサロンで使われる化粧品は、ほとんどが反応性の高い化学薬品です。中には、アクリルリキッドとアクリルパウダーを混ぜ合わせて固くするなど、化学反応を利用して形成していく作業がありますが、化学薬品の取り扱いに十分な注意が必要であることは、いうまでもありません。

アセトンをはじめ、何らかの刺激で引火や燃焼のおそれがある物質がいくつかあることに加え、それ自体が不燃性でも別の物質と反応をおこして発火の原因になる物質もあります。

※当ネイルスクールでは初回授業時の材料確認の際に説明したように、アセトンの持ち運びを厳しく禁じています。アセトン使用時はスクールの物を貸し出しており、アセトンは必ずご自宅の冷暗所に保管していただいています。

※ネイル製品に使用される引火性・可燃性物質

・アセトン・インプロパノール・エタノール・過酸化水素・酢酸エチル・シアノアクリレート酸・ジエチレングリコールジエチルエーテル・トルエン・ニトロセルロース・ブタノール・フタル酸ジメチル・フタル酸ジブチル・メチルクロロホルム

多くのネイル製品は揮発性(蒸発しやすい性質)物質を含んでおり、蒸発した気体が目や喉などの粘膜を強く刺激する毒性をもつ場合があります。さらに、直接皮膚につくとただれの原因となるものもありますので、皮膚につかないように気をつける必要があります。

化学薬品を安全に使用するために、下記のことを守りましょう。
○メーカーの使用上の注意をよく読む。
○すべての容器にラベルをつける。
○薬品の入った容器は密閉し、日光を避けて冷暗所で保存する。
○混合してから長時間経過した薬品は処分する。

◇ネイル製品の人体への影響◇

曝露、吸入による害。これは私がネイルスクールに通い始めた際から厳しく言われていたことです。
化学薬品が人体に侵入する経路は、鼻や口からの吸入、皮膚からの吸収、食べるという3つが考えられますが、それには、からだの一部がそれらの物質に直接さらされることが前提となります。

物質にさらされる状態を、医学的には曝露(ばくろ)と呼び、有害な物質への長時間の曝露すなわちオーバーエキスポ―ジャーが、さまざまな症状を引き起こすことが指摘されています。オーバーエキスポ―ジャーによって目、鼻、喉などの粘膜や皮膚が刺激され、涙目、発疹、鼻水、喉の痛みや乾き、咳、呼吸困難などが起きるほか、頭痛、めまい、吐き気などの症状も出ます。いずれも、成分によって症状の強さは異なりますが、以下のネイル製品に注意しましょう。

※気体の吸入を避けるべきネイル製品
・アクティーベーター ・アクリルネイルリキッド ・カラーポリッシュ・グルー・トップコート・ネイルハードナ―・プライマー・ブラシクリーナー・ベースコート・ポリッシュリムーバー・ラッカー薄め液・リッジフィラー

いかがでしょう。

ネイル施術の現場は意外にも「気をつけなけばいけない、安全に配慮しなければいけない」現場なのです。

私は長年ネイル施術やネイル用品の企画製造に携わっていますが、2年前にアクリルスカルプチュアによるアレルギーを発症しました。指先に小さな水疱が大量に出現し、痛痒い、腫れる、赤くなるという症状でした。

皮膚科に行ったところ「1年程度は該当する薬品に触れないように。触れなければいけないときは使い捨て手袋をして。あと水分をしっかりとり、体内循環を整えること。あとは運動をし汗をかくこと」と指導をうけました。

おかげさまで現在はすっかり完治していますが、いつまた何時発症するかはわかりません。そのためにも日頃から衛生的で清潔な環境を整えておくことが強く求められます。

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