あのなんとかタワー

スカイツリーという名前をうまく思い出せない。

いつも最初に口をついて出るのは「あのなんとかタワー」という言葉だ。

言われたほうも、「え、東京タワーの他にそんな名前のタワー、あったっけ」となる。

どうもあの塔を「ツリー」となぞらえることに抵抗感があるのかもしれない。形だけを見せられて、なにを連想しますかと言われたら、燈台や燭台が思い浮かぶ。

もしかしたら、訪れたことがないのも記憶できない原因かもしれない。高い場所と人の多い場所が苦手なので、わざわざ行ってみようという気が起きないのかもしれない。

私はこの文を投稿する前に、三つほど他の文を書いて下書き保存した。仮にも誰かの目に入るなら、できるだけ読んで有意義な文章にしようという下心がついつい働いてしまう、と感じたからだった。それでは、思いつきを気軽に書き留めて、できたら文体練習をする、という当初の趣旨から外れてしまう。

そうかといって、いま書いてみたような文章は、それとは反対に本当にどうでもいいことで、こうなると仮にも誰かの目に入る場所に置くことに意味はあるだろうか、などという思いも沸いてくる。

そんなのは読む人が決めればいいことさ、というのが適当なところだと思う。というわけで、引き続きあまり気にせず書いてみるつもり。

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