夜のための灯火として
ほんの少しの風通しの旅を終えて、そしてこれからの活動について。
旅のこと
自分の内側にお入りなさい、と好きな詩人が言っていたこと。どこにも居場所がない気がしてと泣いたら、おりたいとこに居ればいい、ともだちが言ってくれたこと。行き帰りの高速バスで、ひとりの部屋で、すこし賑やかなファミレスで、雑踏の中で、考えたこと。握りしめてきたことばのこと。温かくて柔らかい、手渡されたことばのこと。死にたいこととか、生きたいこと。やっぱりどうしても諦めきれないことばかりで泣きながら、笑っちゃうなあと思うのでした。
詩を初めて書いたのがいつだったかは思い出せないけれど、心が震えて、書かなければという衝動、その感覚は思い出せます。文雲てんの名義で活動し始めたのは去年からで、浮き沈みを繰り返しながら書いたり撮ったりしていました。言葉が離れていく感覚を味わって、生活とか社会とか恐怖とか焦りとか喪失感とかあらゆるものでぺしゃんこになりました。表面だけをなぞったって擦り切れてゆくばっかりで、ほんとうのことなんて何ひとつ掴めない。
ずっと引っかかっていたことが、ついに喉の奥に詰まって声が出なくなった日に、ほんとは、ほんとうはね、と口に出してみたこと。「関わりたい」ってなんだよ。違う、違うだろう、わたしはずっと「書きたい」ってそう思っていた。
これからの活動について
詩がすきです。ことばがすきです。書くことがすきです。詩を、短歌を、エッセイを、小説を書くことがほんとうにほんとうに楽しくて、わたしはことばがなければ生きられなかった。
書くことで生活ができるか否かは一旦置いて、この身体である限り書き続けていたいと思います。
わたしの言葉をすきと言ってくれたひとのことを想像しています。こんなにも言葉が溢れる場所で見つけてくれたこと。
わたしに言葉を渡してくれたひとのことを想像しています。やさしくて暖かくて柔らかいもので満ち満ちた愛のこと。
わたしが出会ってきた言葉とそのずっと奥に広がる存在について想像しています。彼らが語りかけてくれること、わたしの内側にはその種子がいくつも育っていること。
たくさんたくさんもらってきたもの。ここからすこしづつでも返していけたらと思っています。具体的な活動が決まっているかというと、まだどれも計画段階です。でも、詩集をつくろうと思います。noteも定期的に書いていこうと思います。いま、ここからできることを考えています。
なんだかとてもふらふらとしていて頼りない感じですが、もし何かやってほしいことや、一緒にやりたいことなどがあればいつでもご連絡ください。
yakumoten.10☆gmail.com (☆を@に入れ替えてください)
溢れることばが灯火。ここから夜にそっと灯ることばを届けたいと思います。今後ともどうぞよろしくお願いします。
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