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JR新城・本長篠往復きっぷ+Sバス秋葉七滝線で行く新城の名爆巡り

愛知県の東端、愛知県新城市には、ゼロ磁場スポットと言われる百間滝、名爆百選にも選ばれている阿寺の七滝など、素晴らしい滝が複数あります。車の方が便利ですが公共交通機関でもなんとか行けるので日帰り旅行とかどうでしょうか?

秋葉七滝線とは?

かつて三河大野から静岡県境を跨いで(現在の浜松市の)秋葉山方面まで運行していた国鉄バスを源流とする新城市のコミュニティバスで、地元の公共交通機関であると同時に、新城市内の名勝である百間滝・阿寺の七滝などの観光にも使えるコミュニティバスです。

「秋葉」という名前は付きますが現在は県境を超えて秋葉山方面には行きません。

道路の交通規制に注意

さて、このSバスですが、愛知県道422号の阿寺の七滝方面の谷は、阿寺集落と七滝口の間の道路で土砂崩れの復旧が長引いており、道が封鎖されております。このため往路復路とも巣山までの区間は県道505号渋川鳳来線を通るルートに変更されています。

名古屋からなら新城・本長篠往復きっぷが便利

秋葉七滝線の起点である本長篠駅までは、JR東海の新城・本長篠往復きっぷが便利です。平日なら2,000円、土休日円なら1,680で、名古屋市内もしくは共和・大府から豊橋を経由して飯田線の本長篠駅までを往復できるきっぷ。

余談までに、豊橋往復きっぷよりも100円〜120円高いだけで本長篠駅までの区間を往復できるので、往路は区間放棄して豊橋で観光してから普通きっぷで新城エリアに行き、復路は新城エリアから名古屋まで直帰するという使い方でも、十分元が取れます。

青空フリーパスや青春の18きっぷなら切符が有効なまま任意の駅で途中下車することもできますが、値段の安さと、格安の新幹線変更券(520円または土休日400円、共和・大府版を除く)と組み合わせるだけで名古屋ー豊橋間を新幹線(自由席)で移動できるメリットを勘案すると、強力な選択といえます。
追加の切符をあらかじめ買っておくか本長篠から改めて乗車するなら、切符代だけで、人気のリゾートスポットである湯谷温泉まで足を伸ばして日帰り温泉を楽しむこともできますからね。

飯田線とSバスで百間滝を見に行こう

百間滝

Sバス秋葉七滝線は平日は割と本数走るようですが、土曜日は以下の表の4往復のみとなります。1便は名古屋からはおろか豊橋からの下り始発(6:00)が本長篠に到着する前から動き出すので、実質的に使えるのは3、4、6便です。

10:42豊橋発の普通列車・岡谷行きが11:42に着き、Sバスの3便に乗るのに丁度良い時間となりますから、これに合わせて移動すると良いでしょう。なお、「本長篠駅前」のバスターミナルは本長篠駅からちょっと歩いたところにあります。駅で待っていてもきませんからご注意。

崖崩れによる迂回路

百間滝口から百間滝までの道路は崖崩れにより寸断されており、車・歩行者共に迂回路を通る必要があります。復旧までの間、「百間滝口」ではなく「六本松」が最寄りのバス停となります。

したがって、六本松〜(迂回路)〜百間滝〜(迂回路)〜六本松というルートになりますが、距離が伸びた分、百間滝でのんびりできる時間も制約を受けることになります。

  • (a) 往路:3便/復路:4便(1時間50分)

  • (b) 往路:4便/復路:6便(2時間47分)

(a)については、移動に片道40分かかるとして滝が見られるのは30分程度しか時間が確保できません。じっくり沢を散策したり撮影したり滝の音を聴きながらまったりしたいなら(b)にしたほうがいいでしょう。

阿寺の七滝に行くには?

先述の通り(2024年6月現在)秋葉七滝線は阿寺集落から七滝口までの道が塞がっているため、迂回運行をしています。
道の工事が完了するまではバスは迂回運転を実施しているため、バスを利用して七滝まで行く場合は、巣山から徒歩で七滝口まで歩く(約40分)ことになります。車に注意。そのあと七滝口から滝までは自然歩道を通って15分程度。歩き慣れている人にはそれほど苦ではない距離ですが、復路となる七滝口から巣山まではそこそこの登りなので注意。

阿寺の七滝

東海自然歩道を歩く

さて、Sバスの公式ページにおける秋葉七滝線の沿線案内図を見ると、緑色のラインで示された道、「東海自然歩道」と記載されています。これはレジャー向けというよりは登山靴を履いて歩くような、かなりガチめのハイキングルートとなっています。三河大野駅の近くから睦平まで、そして睦平から鉛山峠を経て阿寺の七滝、そして七滝の上流を登っていくと巣山集落に抜けます。
体力に自信のある方はどうぞ。


ちょうどいいバスがないときに阿寺の七滝に徒歩で行く(もしくは駅の方に帰る)近道となりますが、そこそこ険しい道なので十分な準備をして行くべきでしょう。

鉛山峠。「さわやかウォーキング常設コース」など書かれているがJR東海すら忘れているのでは?

不っ田の七滝

睦平バス停から東海自然歩道に入って登っていけば「不っ田の七滝」に出くわしますが、こちらはあまり人気がないようです。

道が復旧するまで不便が続きますが、新城の大自然を楽しみたい方はお試しあれ。

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