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EX早得1は格安新幹線旅行の夢を見るか?

なんでしたっけ?3/16ダイヤ改訂のタイミングで、シャトルきっぷとか新幹線自由席回数券がなくなり、EXのお得なきっぷが増えるというアナウンスがありました。
ネガティブな意見も聞くのですがむしろメリットの方が大きいんじゃないかという話をします。


新幹線の企画きっぷの改廃で何がどうなるのか?

在来線特急の早特きっぷは、在来線特急券半額制度の廃止の代替措置なので差し引いて魅力的かというと特段そうは思わないのですが、EX早特1が兎に角やばいですね。

東海道新幹線及び在来線特急のネット予約商品の新発売について(2024年1月24日・JR東海)
https://jr-central.co.jp/news/release/_pdf/000043145.pdf

従来の回数券などからの置き換えのメリットはいろいろあると思うのですが

  • 金券ショップでバラ売りを買うより安くなる

  • 回数券の販売駅や金券ショップに行かなくても事前入手できる

  • 乗車区間に応じたEX利用者限定の在来線のお得なきっぷのセット購入権

  • 米原ー新大阪の価格がすごい!

  • 利用日前まで区間変更や払い戻しの手数料がかからない

価格について見てみましょう。見事に自由席回数券の1枚当たり価格と同じですね。米原ー京都・新大阪だけが違うようです。

新幹線 EX得割1と通常の自由席料金の比較

米原ー京都・新大阪は事実上シャトルきっぷの後継

一目瞭然なのですが、シャトルきっぷ販売駅で米原に最も近い醒ヶ井駅から京都・新大阪までのシャトルきっぷの販売額の半額とEX得割の価格って同じなんですよね。利用実態として滋賀県民がわざわざ醒ヶ井までシャトルきっぷを買いに行って、在来線部分は使わず米原から新幹線に乗るのが常態化していたようなのです。
そういった利用形態に当てはまる人にはメリットしかありませんね。

廃止されるシャトルきっぷとEXの割引区分


EXサービスの商品に統合されることで、特定の駅まで事前購入に行っていた人はパソコンやスマホで購入が完結するようになります。
無論在来線の利用はきっぷではなくTOICAやICOCAのタッチで完結させることができます。強い。もちろん反対方向(京都•新大阪)からも使えるようにして、しかも片道単位で買えるのなら明白にメリットの方が大きいはずです。

無論、大垣市民が事前に切符を買ってない状態で当日に新幹線で大阪にふらっと行って帰ってくるみたいなピンポイントな需要に関しては、不便になったと言わざるを得ないのですが、速達性を帳消しにするような途中下車ないしは利用開始日より前に駅まで出向いて事前購入をしていた人にとってはむしろ納得のトレードオフと言えそうです。

てなことは二番煎じの記事ですが。

料金で比較するとそれほど悪くなっていませんね。
EXのきっぷは、区間が連続していれば3分割までは一回の改札で対応できますから、名古屋•岐阜羽島から米原までのひかり•こだまの自由席と併用する使い方も十分できるし、むしろ中途半端に米原まで在来線でいくよりはそちらの方が合理的でしょう。

廃止されるシャトルきっぷとEx得割と諸々の比較。
(在来線+新幹線については、米原ー新大阪間は米原ー京都と京都ー新大阪で特急券を分割した方が安いのでそちらの合計価格を記載しています)

Ex利用者限定で購入できるフリーきっぷに注目

「新幹線回数券」「ぷらっとこだま」や「シャトルきっぷ」は、e5489限定発売の切符の購入条件を満たすことができませんでしたが、EXに発展的に統合されることで、在来線のお得なきっぷの購入券を獲得できます。Ex利用者限定で購入券が得られる三都物語周遊乗車券や奈良満喫フリーきっぷと組み合わせて使えるようになることを考えると、2〜3日の旅行はかなりお得になったと考えるべきではと思うのです。

たとえば米原から京都にこだま自由席に乗ってあとは京阪神エリアを三都物語きっぷで乗り回すといったことが現実的に可能です。ちょっとした価格破壊ですね。

これらの得割きっぷは3月末で一旦終了になるので2週間ちょっとの期間しか使えませんが、それでもかなり有効な手段になろうかと思います。

静岡エリア「ふじのくに家康公きっぷ」の利用にも

静岡地区はスマートEX/EX予約の利用で購入権が得られる家康公きっぷのほか、休日において東海道線(豊橋〜熱海)および身延線・御殿場線の全線乗り放題の「休日乗り放題きっぷ」、静岡県東部エリアの私鉄・バスに乗れる「富士山満喫きっぷ」など、各種の在来線用のお得なきっぷが充実しているので、旅行プランに合わせて在来線・新幹線を使い分けると良いでしょう。

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