2020/11/1 広瀬隆雄さん(じっちゃま)Youtubeライブ 『大統領選挙はどちらが勝っても相場には影響なし いまGAFAを買え!』 全文要約(手動文字起こし)

・大統領選挙の見通しは大接戦だと思う。どちらが勝ってもおかしくない。どちらが勝つかという予想はしません。11社の調査会社の平均値ではバイデン51.3%、トランプ43.5%という支持率。当たる調査会社と当たらない調査会社があるがIBD,TIPPは当たる調査会社(前回ヒラリーが負けたのを当てたのもこの2社)。IBD,TIPPも今回はバイデンの方が優勢と言っている(バイデン支持率50%、トランプ44%)。※接戦州の支持率の話は割愛します。

・アメリカ中西部で新型コロナ陽性者数が増えている。共和党の支持者は選挙当日に選挙に行くかどうかを決める人が多く、投票に躊躇する人は共和党の方が多いと思われる。

・2016年と大きく異なるのは1、郵便投票 2、期日前投票(アーリーボーティング)。郵便投票を利用するのは民主党が多く、バイデン有利。

・11/3には大統領選挙だけではなく下院議員選挙もあり、上院議員の議席の1/3改選もある。(色々な選挙が同時に起こる)

・下院は従来通り民主党が優勢。下院の議席数は民主党214、共和党182、民主党が議席数を伸ばす見込み。上院は1/3が民主党45議席、共和党46議席(少し共和党が優勢)という予想。

・トランプ、バイデン、どちらが大統領になってもあまり変わらないのではと考えている。大きな政策には議会の承認が必要。下院で51%の承認が必要で、上院の67%(スーパーマジョリティ)が必要(51議席ではない)。

・バイデンの選挙公約の多くは上院の承認(スーパーマジョリティ)が必要なものが多い。実際にはほとんど何も実行に移されないのではと考えている(景気刺激法案、地球温暖化ガス、グリーンエネルギーの奨励、刑務所民営化の廃止、インフラストラクチャー投資、マリファナ規制緩和、2年間の大学無料化、最低賃金を15ドルに引き上げる、防衛予算の拡大)。銀行規制の強化、ネット企業の規制強化、中国への関税強化の3つは大統領令で実施可能、ただし最高裁判所が大統領令を阻止することができる。

・トランプは2016年に盛りだくさんの公約があった(中国をたたく、メキシコに壁を作る、税制改革)。トランプは意外と有言実行(中国をたたく、税制改革は実行した。メキシコの壁は中途半端)。今回トランプはほとんど新しい選挙公約はしておらずbusiness as usual、トランプが大統領になっても何も変わらない。

・トランプ減税は次元法案で5年後に廃案になるが、繰り上げ廃案にする場合は上院で51%の賛成があれば廃案にできる。

・裕福者層の税率が現行の最高税率37% → 39.5%にあがる。キャピタルゲイン税の増税となる(いずれも上院の51%の賛成で実施可能)

・つまりトランプ、バイデン、どちらが勝っても重要なことではない。(過去大統領の政策が株価に影響を与えたことは少ない・・・ニクソンショックなどを除く)。選挙公約で株価に重要なことは一つもない。そんなことにびくびくするのではなく株を買った方がいい。

・11月、12月、1月は季節的に相場が高い。クリスマスはボーナスが入り株式市場に金を流入する。そういうものなのでそれに乗ればいい。

・GAFAの決算は全て良かった。ちょこまかした理由は2週間もすれば忘れられる。後々まで残るのはきちんとした良い決算。今は普段なかなか変えないピカピカの王道銘柄を買えば良い。今は逆張りすべきではない(なぜなら年末のTax lossシーズンがくるため)。今年は2,3月が相場が安くその後上昇したのでキャピタルゲインが出ている投資家が沢山いる。実現損を出してキャピタルゲインと打ち消す(意図的な損だし)が起こる可能性がある。Tax loss sellingは今年のような大きなリバウンドがある年が、きつくなる。ボコボコにへこんでいる銘柄をボトムフィッシングで買うタイミングはいまではない(その時が来たら言います)。


<以下Q&A>

Q1,ZM(ズーム)買っても大丈夫でしょうか?

A1,大丈夫です。

Q2,RPRX(ロイヤリティファーマ)買っても大丈夫でしょうか?

A2,大丈夫だと思う。僕も買っている。

Q3,明日がベストな買いのタイミングということですがRPRXも?

A3,買いだと思います。

A4,CCL(カーニバル)コロナ広まっていますが倒産リスクは高い?

A4,倒産しないと思う。再開のめどが立たないので長引いたらやばい。欧州ではコロナ陽性者数は増えておりそういうことが起きると旅行銘柄は暗転する。今は業績の良い銘柄を順張りで買うべき相場。アメリカの格言で「状況が厳しくなったらタフなやつだけが前に進める」というものがありそれはGAFA。奇をてらう必要はない。

Q5,TDOCなどワクチンが出てきてもオンライン診療の流れは変わらないか?

A5,変わらないと思う。先日リボンゴと合併していま積極的にマーケティングをしている。いいのでは、と思います。

Q6,TPRの決算は良かったと見て良いか?

A6,現状は景気が再開していなので、チーズケーキファクトリやマリオット、デルタ、ハイアットなどと同様四半期決算の良し悪しを吟味しても意味がない。そもそも客先がものすごく減っており、異常事態。企業努力と関係ない状態で物事が起きているので決算は見ていない。TPRは持っていてください。

Q7,注目ETFとしてFASを挙げられていましたが、今後は金融株にとっても追い風でしょうか?

A7,わかりません。バイデンになったら追加の景気刺激策について何かしらの方策を打ち出そうとするでしょうね。それは財政規律の一段の悪化と市場は受け止めるかもしれない(先週は10年債利回りがスルスル上昇した。悪い金利上昇・・・・財政規律がなくなることを懸念しての上昇)。長期金利のある程度の上昇は銀行株にとってプラス。金融株に注目する理由はそれだが。バイデンが勝っても長期金利が上昇するかどうかわからない。新型コロナがまだまだ蔓延しており決め打ちはできない。

Q8,11月3週目にワクチンが申請された場合それはファイザーがワクチンが効いているということを判断したということか?

A8,できません。データをFDAに提出するには開封されていない(めくら)の状態。FDAにEUAを申請したから承認確率がUPしたというものではない。関係ない。

Q9,ダウがダブルトップなのでこの後暴落するという意見があるが気にしなくていいですか?

A9,どこの素人がそう言っているんだ?笑えます。その人はチャートすら見れないのでは。

Q10,華麗なるギャッツビーの他に見るべき映画は?

A10,思いつかない。思いついたらツイートします。

Q11,TDOCの買い増しのタイミングはいま?

A11,今でもいいと思う。合併発表後株価が下がった(それぞれの株主の心の位置が違う)。リボンゴはハイパーグロース、テラドックはリーズナブルなバリュエーションでのそれなりのグロースだった。紙のうえで見るとこの2社の合併のメリットは絶大なので評価されなおすと思う。

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