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【小松菜の話】

ある朝、まほろばの社長から小松菜のことで電話があった。「あの小松菜自家採種だよね!?見た目しろ菜との交雑が入っていると思うけど。。」「そうですね〜。色々と交雑していますがしろ菜との交雑もしています。味わいの芯は小松菜寄りなんですが。。まほろばの小松菜(なんだろう菜)が由来の種ですよ。」「そうなんだ。まほろばの小松菜(なんだろう菜)とはだいぶ違う進化してるね」

こんなやりとりがあった。

畑は今年9年目。
9年前にまほろばから受け継いだ小松菜(なんだろう菜)もその間八雲で育ってきたんだとその電話で、はたと気がついた。
選抜と交雑を繰り返して"私たちらしさ"が味わいだけでなくて、姿かたちに表れてきたんだと知った。

交雑は天まかせである。
だけど私たちはもし交雑するならこれとこれなら面白い、きっと良い進化をするよねというイメージを常に持っている。比較的交雑しやすいアブラナ科の菜っ葉類の種取りの時には場所や相性に注意をずっと払ってきた。そしてそこから、やがて現れた様々な形質の中から選抜していくということは私たち次第。どの野菜ともずっとまっすぐに向き合ってきた、そうやって繰り返してきた積み重ねが出てきたんだと思った。

まだまだ道の途中、今後も選別と交雑を繰り返してこの小松菜がどのように八雲らしさ、私たちらしさが宿っていくのか、これを食べてくれるみんなにどのように受け入れてもらえるかがまた楽しみになってきました。そんな今年の小松菜です。


種は常に進化する。
全ての生き物は進化している。
微動だけど流動している。


#八雲山水自然農園

#自家採種 #種 #種とり

#私たちらしさ

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