３０までに結婚しなきゃいけないみたいな風潮なんなの

コンサートの帰り道、オタ友とこんな話をした。
「３０になったら結婚しないの？と聞かれ、結婚したらしたで子供作らないの？と聞くのなんなんだろう」

いや、本当になんなんだよと思う。どうして３０までに結婚を済ませて子供産んでということをやってないと「まだなの？」と急かされるのは、なんでなんだろう。皆口々に言う「早めに産んどかないと後が大変だよ」もこちらからすれば余計なお世話だ。なんで３０歳が人生の節目みたいなとらえ方をされてしまうのだろう。２５過ぎたら売れ残りのクリスマスケーキというのも、お前にいちいち私の価値決められてたまるか！である。

３０過ぎて独り身だと、幸せじゃないとでも思ってるのだろうか。だとしたらとんだ勘違いである。独身で独り身だが、４匹の可愛い猫に囲まれてお家で推しを見ながらゴロゴロしているときはこの上ない幸せを感じるし、仕事も自由出勤で自分の力で収入を変えられるし何の不満もない、胸を張って幸せだと言える。このまま風俗嬢で将来どうするの？と聞かれても「じゃああなたも定年まで絶対首にならずにその仕事全うできるの？」という感じである。

もちろん結婚して生涯を共にすると決めた相手と遺伝子を残して子供を産み、家族のために生きることが幸せだというのもわかる。自分の腹を痛めて産んだ子供は可愛いだろう、それもわかる。でも私は私が一番可愛い。誰かのために生きるよりも、自分のために生きたい。自分のためだけに金を稼いで、自分の行きたいところへ行って、自分の好きなもん食って、コンサートも行きたいところに行って、といった日々を何よりも愛している。その日々がなくなってしまうことが怖い。子供を産む代わりに色々なものを犠牲にしなきゃいけないのは耐えられない。それ以上に子供が可愛いというのもわかるけど、私の幸せはそれではないんだろうな、と思っている。

「若いうちはいいけど老後ひとりじゃ寂しいじゃない」ともいうが、どうして一人だと寂しいと思うんだろうか。老後ひとりで過ごすのが嫌だから子供を産むならとんだエゴだと思うし、老後は老後の楽しみ方をすればいいと思う。もし死ぬとき一人でも、私は後悔しない。だってそのぶん楽しんで生きてるから。好き放題在るがまま生きているから。ああ楽しかった、なんも思い残すことない、と思って死ねると思う。今も別に猫がいなかったら大病して死んでも後悔しないだろう。そのくらい人生を楽しんでいる。

有難いことに私の母は「孫の顔がみたい」とも「結婚しないの？」とも言わない。「結婚が全てじゃないから、好きに生きて欲しい」と言う。バツが二つ付いて三回目の結婚をした母に言われても説得力はないが、結婚を強要しないところは母の良いところであると思う。私の意思を尊重してくれるし、いい年こいてジャニオタでも「私も辞めれないし、あんたが楽しいのが一番」と言って背中を押してくれる。親戚には最初の方こそ「結婚しないの？」と聞かれたが、今では「あんたは自分で自分の生活して自立してるんだから好きに生きたらいい」と言って何も言われなくなった。同居している弟も、別に何も言わない。「私に結婚しないの？って聞かないの？」と聞いたら「ババアな割に頑張ってるからいいんじゃね」と言った返答が返って来たｗ

とここまで書いたが「結婚願望ないの？」と聞かれたら「結婚願望はある」だ。だけどお互い好きに生きて、まったく縛られることがない、子供も産まなくていい、寝室も別々、と言っためんどくせえ条件の上だ。それでもいいよ、結婚しようと言ってくれる人が現れたなら、結婚するだろう。そのうえ、俺とジャニーズどちらが大事？と聞かれて「ジャニーズ」と答えても大丈夫な人だ。そんな菩薩がいるなら、挙手して立候補して欲しい。

「ジャニーズと俺どっちが大事なの？って聞かれてもこちとら二歳からジャニオタなのに、ポッと出のお前と比べられてもジャニーズのほうが長く共に歩いているんだからジャニーズ選ぶに決まってるじゃんね！！」とオタ友とそんな話をした。大事なデートがあろうが記念日だろうがコンサートが被ったら迷わずコンサートを選ぶだろう。というか今までもコンサートを選んできた。わっはっは、書いてて清々しいほど私はこじらせている。それでもそんな自分が好きだし、毎日楽しい。

もう次の誕生日が来たら３０になるが、３０歳になるのが今から楽しみである。脳みそは中二から大して変わっていないがきっと色んな価値観も変わっていって、２０代の時とは違った楽しみ方も増えるんだろうな。年取るのも悪くないと思う。昔は３０なんてババアじゃんって思っていたが、自分がその立場になろうとしている今、あまりなんも変わっていないことに気づく。

これからも「３０なんだからほにゃらら」には中指立てて、自分の欲望のまま生きていきたい。