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薬学部個人ノート「機能形態学・前半4」
こんにちは。ここでは、薬学部の主要科目の私個人のノートを載せています。今回は前回の「機能形態学3」の続きです。友達のノートを借りる感覚で見て頂ければと思います。
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<6>消化器系
① 消化管:外界に開いた中空の管。口から肛門まで9m
口腔→食道→胃→十二指腸→小腸→大腸→肛門
② 消化腺:唾液腺(唾液)・肝臓と胆嚢(胆汁)・膵臓(膵液)
③ 口腔:硬口蓋・軟口蓋・口蓋扁桃(扁桃腺)・顎下腺開口部など
*口腔扁桃はリンパ組織。口腔内に侵入する微生物を防御する
*唾液腺は3カ所。耳下腺(25%)・顎下腺(70%)・舌下腺(5%)。粘液細胞(ムチン)や漿液細胞を含む。耳下腺炎(おたふく風邪)は、耳下腺にムンプスウィルスが感染する事により生じる。男性の場合、不妊症になる可能性がある為、ワクチン接種が薦められる。
④ 咽頭:嚥下(えんげ)運動で、ものを飲み込む際、軟口蓋が上がり、喉頭蓋がされ、食物が気管に入るのを防ぐ。誤嚥とは、喉頭遮断不完全により、食物が気管支に入る事。
⑤ 食道:咽頭と胃をつなぐ25㎝の管。重層扁平上皮細胞からなる。筋肉は内側から、粘膜下組織・アウエルバッハ神経叢・輪走筋・縦走筋。食道の最下部には食道括約筋があり、これが十分に収縮しないと逆流性食道炎になる。
⑥ 胃:1~1.5L。上から噴門・胃底部・胃体部・幽門。小さいほうの湾曲を小弯、大きい方の湾曲を大弯。
*胃腺:外分泌腺で強酸性。殺菌作用、ペプシノーゲンをペプシンに変換、プロトン分泌
副細胞(粘液)・壁細胞(塩酸と胃内因子)・主細胞(ペプシノーゲン)
噴門腺:腺細胞(粘液)
幽門腺:G細胞(ガストリン)
⑦ 小腸:胃から続く6~7mの消化管。食物の消化と吸収の大部分を行う。
十二指腸・空腸・回腸に分けられる。
*小腸全体の組織構造:内側から、粘膜・マイスナー神経叢・筋層(輪筋層・アーユルバッハ神経叢・縦走筋)
*小腸の上皮細胞は3~5日で新しい細胞に入れ替わる
*小腸には、リンパ小節が集まってできたパイエル板がある(小児のIgA産生に関与)
*十二指腸:胃から続く25㎝の消化管。後腹壁に固定。十二指腸腺(ブルンネル腺)はアルカリ性の粘液を分泌し、胃酸を中和する。
*空腸:輪状のひだ構造。腸繊毛に微絨毛(刷子縁)を持つ。この刷子縁により、表面積が600倍に増え、小腸からの栄養吸収を担う。
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