ちょっとまゆさん!さくの〇〇です!
キーンコーンカーンコーン
6時間目が終わるチャイム
それすなわち、学校が終わる合図
さ「疲れたぁぁ」
背伸びをして机にうつ伏せになる
さ「早く帰ろ」
素早くバッグに教科書やらを詰める
さ「早く〇〇の教室に行こ」
教室を出て、隣のクラスへ
さ「〇〇〜!!」
○「さく!?もう来たの?」
さ「〇〇に早く会いたかったんだもん!」
○「さくはかわいいなぁ〜」
さ「へへーん!」
ーーーーー
さ「えへへ」
そんなことを妄想して自分の教室を出る
〇〇のいる教室へ行き、扉の前に立つ
さ「あ、ま、〇〇……」
さ「あ……あ…」
女「どうしたの?何か用事?」
さ「え……その」
○「あれ、さく?」
○「もう来てたんだ笑 俺掃除だから先行ってて」
さ「う、うん」
○「いつもの場所で!」
人見知り大爆発しちゃいました…
学校裏のトイレの後ろ
人が全く通らない場所で〇〇を待つ
○「さく、待った?」
さ「待ってないよ〜」
○「帰ろっか」
夕暮れ時の帰り道を〇〇と一緒に歩く
さ「あ、〇〇!」
○「どうしたの?」
さ「週末のお祭り、一緒に行かない?」
○「それ、俺も言おうと思ってた笑」
以心伝心しちゃった…!
〇〇の家に到着
もうお別れかぁ…
○「じゃあまた明日」
さ「じゃあね!」
○「週末のお祭り…ね?」
さ「うん!楽しみ!」
帰ろうとすると玄関の扉が開く
真「〇〇ぅ!おかえりぃ〜!」
さ「げっ!」
真「あっ、さくらちゃんこんにちは笑」
さ「こ、こんにちは…」
お姉さんのまゆさんが来ました……
○「ねえちゃん、さくの前」
真「関係ないも〜ん!愛しの弟だから!」
これでもかというくらいイチャイチャしてます
けっ……!羨ましい!
真「あっ!〇〇!おかえりのキス!」
ちゅ…ちゅ…チュゥゥゥゥ!?
な、なんて破廉恥な!!?
○「さくの前だからしないよ」
さ、さくの前だから!!?
さ、さくの前ってことは…い、家の中では……
あ…あぁ〜
バタン
○「さく!?さく!?」
真「あら、ふふふ笑」
そのあとは無事さくを家に送り返した
お風呂に入り、姉と部屋に2人
真「〇〇〜、週末の祭りさ」
○「ごめん、さくらと行くから」
真「なんでよ!!」
○「なんでって、彼女だから」
○「ねえちゃんこそ、彼氏作って行きなよ」
○「ねえちゃんかわいいし、彼氏くらいすぐでしょ?」
真「まゆも行くから…」
○「それはだめ、さくらとの時間だから」
真「ぶぅ…」
○「拗ねないの」
ーーーーー
やっと来た日曜日!
さくはこのために頑張ってきました!!
ママに初めて着付けしてもらっちゃった〜!
〇〇に会うの楽しみだなぁ〜
〇〇の浴衣…
さ「へへっ笑」
ウキウキな気分で〇〇の家に向かう
ピンポーン
インターホンを鳴らしてすぐに〇〇が出てくる
さ「かっこいいね…」
○「あ…ありがとう」
かっこよすぎる!!
ニヤニヤが止まらないよぉ!!
真「やっほさくらちゃん!」
さ「………」
○「ごめん、ねえちゃんがどうしてもって言うから…」
さ「むぅ…」
まぁまぁさくの器の広さに免じて良しとしましょう!
祭りの会場に向かう途中
真「〇〇〜!」
○「ねえちゃん、暑い」
隣でイチャイチャしてます…けっ!!
さくだってイチャイチャしたいのに…
………
そうだ!さくも積極的にいったらいいんだ!
さ「〇〇〜」
○「さ、さく!?」
肩に頭乗っけちゃいました笑
さ「だめ?」
○「全然いいよ」
なんか…ちょっと恥ずかしい
お祭り会場に着くと美味しそうな匂いで埋め尽くされる
○「何食べる?」
真「焼きそば!」
さ「みたらし団子!!」
○「買いに行こっか笑」
〇〇に手を握られ屋台を転々と
手を繋いでるのはまゆさんに内緒
真「次は〜いちご飴!」
○「ねえちゃん買いすぎだよ?」
真「そんなことないもん!」
○「両手ぱんぱんに袋もってるくせに…」
真「うるさいなぁ」
○「さくもいちご飴たべる?」
さ「さくは…いいかな」
○「なにか食べたいものは?」
さ「んーと…コロッケ!」
○「いいね、行こっか笑」
真「いちご飴は!?」
○「あとで合流しよ?神社前の鳥居集合で!」
真「りょーかーい!」
まゆさんと別れ、〇〇とコロッケの屋台へ
〇〇を独り占めだぁ!
○「さく、コロッケ好きなんだね」
さ「うん!」
○「意外だなぁ笑」
さ「そうなの?好きなんだぁ」
○「何味にする?」
さ「牛肉と…チーズと……」
さ「あ、カニクリームもある美味しそう…」
○「見て、紅芋だって」
さ「えぇ!全部美味しそう…」
○「悩む?」
さ「うん…」
優柔不断が出ちゃいました
全部美味しそうだから迷っちゃう…
○「すみません!全種類一個ずつください!」
さ「えぇ!?」
○「これなら迷わないでしょ?笑」
さ「す、すごい…」
さくにはない発想…驚かされる
さ「うわぁ!たくさんのコロッケだ!」
袋にびっしり最高です
○「さく、ちょっとこっち来て」
〇〇に手を引かれ人気のない小道を行く
少し木々をくぐると素敵な景色が広がる
水面に映った月がゆらゆら揺れてる
例えると仙台の松島みたいな
さ「ここ…綺麗」
○「でしょ、ここ昔から好きなんだ」
○「いっぱいいっぱいになった時にここ来るの」
○「今日はさくに紹介したくて笑」
さ「さくも落ち込んだ時にここ来る!」
○「ふふっ笑」
○「そうだ、今日はごめんね」
さ「なにが?」
○「ねえちゃん連れてきちゃって」
さ「ううん!大丈夫だよ!」
○「結構止めたんだけどさ、うるさくて笑」
さ「まゆさん、〇〇のこと好きなんだね」
○「そうみたい笑」
一方その頃…
真「〇〇遅いなぁ〜」
真「たこ焼き冷めちゃうよ〜たこ焼きあーんしたいのに」
遥「あれまゆたん?」
真「かっきーじゃん!久しぶり〜!」
遥「なにしてんの?」
真「〇〇待ってた!」
遥「また弟と来てんの?笑」
真「いいじゃ〜ん!」
遥「〇〇くん彼女いるんでしょ?で、多分彼女と来てるでしょ?笑」
真「な、なぜわかった!?」
遥「何年一緒だと思ってるの?笑」
遥「私たちは私たちで楽しも?」
真「悔しいけど…かっきーと楽しむ〜!!」
ーーーーー
〇〇と一緒にコロッケを食べる
さ「うまっ!」
○「ほんと美味しそうに食べるね笑」
さ「だってすごい美味しいんだもん!」
さ「ま、〇〇…あーん!」
○「えっ!?」
さ「あーん!」
○「大丈夫だよ、さく食べなよ!」
さ「一回やってみたかったの!」
さ「は、恥ずかしいから早く!」
○「わかったよ笑」
パクッ
○「紅芋美味しいね」
さ「うん!」
〇〇とコロッケ一緒に食べれてさくは幸せですぅ!
買ったものを食べ終わる
さ「ふんふふ〜ん♪」
○「偉くご機嫌じゃない笑」
さ「〇〇とこうやって入れるのが好きなの」
○「そーなんだ笑」
さ「あのさ…〇〇好きだよ」
○「え?なに?」
さ「やっぱなんでも!」
○「顔真っ赤じゃん笑」
さ「もー!いじわる」
○「もう一回!もう一回言って!笑」
さ「意地悪しないで!怒るよ!」
fin
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?