見出し画像

先輩と過ごす夏休みは最高です!

チリンチリーン

風鈴が鳴り出す音で季節を知る

彩「あつ〜い」

体から汗が滲み出るこの季節

私はタオルで汗を拭きながら先輩を待っていた

ピンポーン

彩「あっ!きた!」

ガララ

扉を開けると先輩がスイカを持って立っている

○「おはよ、元気?」

彩「はい!おはようございます!」

○「彩ちゃん、スイカ好き?」

彩「スイカ好きです!」

○「近所のおじちゃんからでっかいの貰ったんだ、一緒に食べよ」

彩「やったぁ!」

○「あ、スイカ割りする?」

彩「やってみたいです!」

○「じゃあやろっか笑」

庭に移動して、ブルーシートを敷く

○「彩ちゃんタオル付けるね」

彩「はーい」

○「これ持ってね」

先輩にバットを渡される

○「その場で10回回転!」

彩「はーい」

その場で回転する

○「いくよー!」

○「左!」

彩「はいー」

○「ちょっと前すすも」

よろよろと歩く

○「そこでストップ!」

○「あと半歩!」

彩「ここですか〜?」

○「おもっきり振って!」

コツン

○「もっと強く笑」

コツン

彩「割れました!?」

○「全然笑」

彩「〇〇さんやってください〜」

○「しょうがないなぁ」

私が先輩にバットを渡そうとした時

先輩は私の後ろに周り、手を掴む

彩「せ、先輩//」

○「どうしたの?」

彩「な、なんでもないです//」

○「なにそれ笑」

○「いくよー」

先輩が私の手を握り、振り下ろす

パカッ

○「わぁ!彩ちゃん見て!」

彩「わぁ!ぱっかーんしてます!笑」

○「早速食べよ笑」

縁側に座り、三日月の形に切ったスイカを食べる

彩「美味しいです!」

○「近所のおじちゃん喜ぶなぁ〜笑」

○「あ、あれやってよ彩ちゃん笑」

彩「え、えぇ…あれですか?」

○「お願い!好きだからさ!」

彩「んぅ…一回だけですよぉ」

彩「あやみー!」

○「かわいい!」

彩「えぇ〜そうですかぁ笑」

○「ほんとかわいいねぇ彩ちゃん」

ナデナデ

彩「は、恥ずかしいです…//」

○「あはは笑」

彩「からかわないでくださいよ〜!」

ーーーーー

彩「ママー浴衣どこー?」

先輩と行く夏祭り

ママのお下がりの浴衣を着る

母「これで完了、行ってらっしゃい」

お財布と携帯を持ち、神社の境内に向かう

彩「先輩!お待たせしました!」

○「お、彩ちゃんやっほ」

手を振ってくれる先輩に手を振りかえす

○「早速行こ」

先輩の隣を歩き、屋台へと向かう

○「彩ちゃん何食べたい?」

彩「んと…からあげ!」

○「かわいい笑 行こっか笑」

からあげや焼きそば、焼き鳥を買って屋台売り場から出る

彩「花火見れる場所どこですか?」

○「着いてきて、いいところ知ってるから」

ギュッ

彩「ふぇ//」

○「あ…手握られるの嫌だった?」

彩「あ、いや!急にだったのでびっくりしちゃって…」

○「そうだよね、急にごめんね笑」

彩「いやいや、好きなので嬉しいです//」

○「行こ、彩ちゃん」

彩「はい//」

河川敷のベンチに向かう

○「ここだとよく見えるんだよ」

彩「そうなんですね」

○「ほら、もうすぐで上がる」

ヒュゥゥ

パァン

彩「わぁぁ!」

○「あはは笑」

○「彩ちゃん、目がキラキラしてる笑」

彩「変ですか?」

○「いや、素敵」

○「彩ちゃんの心が綺麗なところ好きだな〜」

パクッ

先輩が焼き鳥を頬張る

彩「あ、あの…」

○「ん?」

彩「私…先輩のこと」

ヒュゥゥ

パァン

彩「………す」

○「なんて?」

彩「そ、その!」

ヒュゥゥ

パァン

彩「………す!」

○「ごめん、花火で聞こえないや笑」

彩「えぇ!じゃ、じゃあなかったことにしてもらって!」

○「えぇ…気になるなぁ笑」

先輩は私の左手にそっと手を添えた

その日1番の花火が打ち上がって、花火大会は終わった

○「帰ろっか笑」

彩「はい」

先輩と帰路を歩き、自宅の前に

彩「今日はありがとうございました、楽しかったです」

○「こちらこそ、楽しかった、ありがとうね」

○「じゃ!」

先輩が帰ろうとする

彩「あの!」

○「なに?」

彩「そ、その!」

○「僕もね、彩ちゃんのこと好きだよ」

彩「ふぇぇぇ//」

彩「き、聞こえてたんですか//」

○「当たり前じゃん、あんなに近いんだから笑」

彩「もう…いじわる」

○「じゃあね、大好きな彩ちゃん」

ナデナデ

彩「もうっ…ずるいです//」

fin

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?