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〇〇のことずっとだーいすき!

真「〇〇、ただいま」

○「真佑、おかえり」

○「今日は早かったね」

真「まぁ…」

○「僕も今仕事から帰ってきてさ、今日も疲れたよ笑」

○「今ご飯作るから待ってて!」

私は悪い女

働きもせずに、〇〇のお金を使って生活してる

○「ご飯できたよ、食べよ」

真「いただきます」

○「どう、美味しい?」

真「あんまり…」

○「そっか…なに苦手?」

真「味濃いの好きじゃない」

○「次から気をつけるね…笑」

○「そういえば映画どうだった?面白かった?」

真「うん、面白かったよ」

○「ならよかった、真佑が嬉しいなら僕も嬉しいからさ」

真「あそ、ごちそうさまでした」

片付けもなにもしない

身の回りのことは全部任せる

私は悪い女だから

プルルルルル

真「もしもし遥香?」

ワントーン高く話しかける

遥「あ、真佑ー!久しぶり〜!」

真「ごめんね〜最近電話できなくて!」

遥「ううん、私も忙しかったから大丈夫だよ!」

真「ねぇ聞いてよ、〇〇が映画行こうってうるさくてさぁ」

遥「あはは笑 〇〇くん真佑のこと大好きだもんね」

真「ほんとだよ〜」

男「遥香〜ご飯冷めちゃうよ〜」

遥「待って今行く〜」

電話越しで聞こえる幼馴染の楽しそうな声

言葉で表さなくてもどっちが幸せなんてすぐに分かる

遥「ごめんね、もう切るね!」

真「う、うんじゃあね…」

遥香から切ることが多くなった電話

昔は逆だったけど

○「真佑、僕疲れたから寝るね」

○「おやすみ!」

真「あ、喫茶店に行くからお金ちょうだい」

○「いくら?」

真「3000円」

○「わかった、はい」

真「ありがとう」

○「気をつけてね」

真「うん」

ーーーーー

真「えぇ!?さくちゃん彼氏と割り勘してるの!?」

さ「うん、その方が気楽でいいし」

真「ここは奢るよ、とか言われないの?」

さ「付き合った時にご飯は割り勘するって決めたの」

真「しっかりしてるね〜」

さ「私が元々奢られるのが嫌いだから、それが心地いいんだ」

さ「ってか私より奈於ちゃん、まだあの彼氏と付き合ってるの?」

奈「まぁ…まだ」

さ「身の回りの世話全部してるんでしょ?」

奈「うん」

さ「お金とかも大変じゃない?」

奈「実はへそくり貯めててさ、もう少し貯まったらあいつとは関係切る」

奈「そこまでは大変なんだけど、関係切れるって思えたら頑張れるんだ」

さ「頑張って!応援してる!」

私も〇〇にそう思われてるのかな?

ーーーーー

少しだけ寒い朝

家に帰っても〇〇はいない、もう仕事に行ったみたい

置き手紙とご飯を残して

○:おはよう、食べ終わったら掃除と洗濯して欲しいな

私は悪い女

面倒なことなんてしたくない

食器を流し台に入れたら終わり

夜になるまで寝るだけ

20時

○「真佑、ただいま」

真「〇〇、おかえり」

〇〇は私を優しく抱きしめる

私も優しく抱きしめ返す

途端、〇〇の体が震える

鼻を啜る音が聞こえて

〇〇は私の肩で涙を流した

○「そうだよね…真佑……男いるもんね」

匂いのあまりしないコロンだけど、あなたは私の匂いに気づいてくれた

あなたはそのまま家を出た

私はあなたを追いかけた、無我夢中に裸足で

どこまで走ってもあなたには追いつけなくて

あなたを見つけたは駅のホームだった

私は悪い女なのに

あなたにとって悪い女なのに

真「お願い、いかないで」

必死に隠したかった本音がでてしまう

でもそんな本音を聞かずにあなたは電車に乗って遠くの街まで行ってしまった

私は知ってるよ

あなたが他の女の子を作ったこと

その子は私より可愛くて、ちょっぴりドジっ子で、たくさん笑ってくれる優しい子

これでいい

もう私に愛を注がなくていい

あの子にたくさんの愛を注ぐことができる

あなたは私に愛想を尽かした

それでいい

だっては私は

悪い女だもん

fin

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