彼女のラブコールがうるさいんですけど…
茉「なぁ」
○「なに」
茉「一緒にこたつ入ろうや」
○「もう少し待って」
茉「なぁ」
○「なに」
茉「一緒にこたつ入ってみかん食べようや」
○「待って、もう少しだから」
茉「なぁ」
○「なに」
茉「眠い」
○「しらねぇよ」
茉「なんでこっちこんの?」
茉「こっちの方ええで?あったかいしさ」
茉「このもふもふのこたつええで〜!〇〇の好きな深緑色!目に優しいなぁ」
茉「あったかくて茉央ちゃん幸せ!」
茉「〇〇のおじさんから貰ったみかんうまいおき!」
茉「早くこっちこいよ」
○「情緒どうなってんだよ」
茉「なんで課題してるん?」
○「楽したいからだよ、楽」
茉「彼女より課題ですか、へ〜〜!!」
○「うるさぁい」
茉「あーほ、ばーか、どーじ」
○「はいはい、なんでも言ってください」
茉「頭悪い、字汚い、ダサい」
○「だんだん悪口ひどくなってない?」
○「なんでそんな隣にいて欲しいの?」
茉「そりゃあ〇〇が近くにいたら幸せだから」
○「ありがとう」
茉「えへっ!」
○「もう少しで終わるからそれまで待ってて」
茉「はーい、みかん剥いとくな」
○「ありがとう」
なんやかんや言いつつも優しくしてくれる
○「よし、おわった!」
茉「ほんま!きてきて!」
向かい合うように座って茉央が剥いてくれたみかんを食べる
○「うまいね」
茉「やろ?」
なんでドヤ顔してるのかは分かりませんが
○「テレビなにやってる?」
茉「紅白!」
○「紅白見るか〜」
「優しさを愛だと〜」
○「これ茉央の好きなグループじゃん」
茉「覚えててくれたん?」
○「当たり前じゃん」
茉「やるぅ〜」
茉「この子推し!」
○「顔小さ」
茉「やろ?」
茉「目移りあかんで?」
○「しないよ」
紅白も終盤に入って流し見し始めて、ただぼーっとする時間が続く
茉「あ、年越しそば食べてない」
○「明日でいいでしょ」
茉「そっか」
茉「明日は初詣絶対行こうな」
○「混むけどいいの?」
茉「大丈夫」
○「おみくじ引く?」
茉「当たり前やん」
茉「狙うは大吉」
○「まぁ頑張ってくださいや」
時計が0時を回って鐘の音が響き渡る
茉「〇〇、明けましておめでとう」
○「茉央、明けましておめでとう」
茉「今年もよろしくね」
○「こちらこそよろしく」
茉「えへ〜」
○「かわいいなぁ」
茉「急に言わんでよ、照れるやん」
○「耳赤いね笑」
茉「もう恥ずかしいー!」
茉「茉央ちゃんもう寝る!」
○「カウントダウンTV見なくていいの?」
茉「録画済みです」
○「ならいいや僕も寝よ」
こたつを出て一直線にベッドに駆け込む茉央
茉「ベッドもふかふかや〜」
○「子供みたいだわ、ほんと」
茉「茉央の隣空いてるけどどうする?」
○「言わなくてもわかるでしょ、しなきゃ怒るし」
ベッドに倒れ込んで毛布の下で手を繋ぐ
茉「おやすみ」
○「おやすみ」
ーーーーー
少しだけ雪の降ってる朝
茉「〇〇見て!白い息が出てる!」
子供のようにはしゃぐ茉央がかわいい
茉「なにお願いしようかな〜沢山あって困るなぁ」
茉「手繋いで行こ!」
○「はいはい」
幸せそうな横顔
強く握りしめられた右手
悪い予感のかけらもなかった
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?