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花開いた日記


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友人に赤子が誕生した。

命名書を書いてほしいと頼まれて、書かせていただいた。
友人のお子の命名書書きなんて、こんな名誉なことあるかい。
私に書かせてくれてありがとうね。

私が習ってたのは書道ではなくて書写だから
アーティスティックな文字は書けないし、
デザインもからっきしだけれど。
真心だけは持てるだけ右手に込めたからね
周りの人をぽかぽかにしてくれるような、そんな願いも込めたりして。

貴重で感無量な思い出。

(毎月と言ってよいほど会えていたのに、年明けてから会えてないぞい! 会わせてくれ、渡したいものがあるんだ;-])

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職場では文化的に財で宝となるようなものをたくさん、いや、かなりたくさん扱っているのだけれど。その「もの」たちがこれからも大切に扱ってもらえるように名前を書く機会があった。

私は小学生の頃から10年以上は書写を習っていて、それを見込んで私に、と。
他に書ける人がいないから、と。
(それだけ続けてきたことなんて、宝物じゃない?)

他のものたちは以前いた方が名前を書かれたみたいなんだけど、その方が退職されて10年?15年?
だから、書ける人が現れるの待ってたんだって。
必要なタイミングで、偶然にも必要な能力が。
(ほんとうに偶然? もしかして、必然?)

自分が好きで続けていたことが誰かのためになって喜ばれたり、仕事になるなんて
当時は思ってもみなかった。
ただただ自分のためだけに書いていた。
楽しくて、段位や賞を取りたくて。

けど、これからは
私の持てるものすべてを還元していきたい
すべてだよ?
なんでも。

人のためって結局自分のため。
周りの人も、遠くの人も
みんなが幸せでいてほしいんだよね

今はもう習った字は書けない
先生 ごめんね?
だけどね、もう綺麗な字じゃないけれど。
それでも思うように筆が動くの今が初めてかもしれない。
習ってる時と違うベクトルの楽しさがあるの。

それはきっと、基礎の苦しさを越えたから。
大好きだけど悔いばかりの模倣を越えて、ガチガチに固まった型からはみ出て伸びやかに。
字ってなんて自由なんだって思えたから。

そうだよな?

今はきっと、もう大丈夫だよ
思うような字を書けなくて、悔しくて泣いたあの時の自分を信じてあげられるから。
どんな字でも、好きって言ってくれるひとがいるから。
どんな字でも、私はわたしの字が好きだから。

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高校生の頃、書道部に所属していた。
私と同じように書を習っていて、なおかつ書道部に属している子は多かった。

その内の一人が、自身の通っている教室から仮名筆を買って来てくれた。
その筆はとても書きやすくて、仮名を書く機会がなくなっても結構な頻度で使っていた。

するとね。
ある日、毛の部分が取れた。
綺麗にスポっと。
そんなことある? 私はそんなの初めてで笑った
(洗いやすくて助かってはいます)

そんなこんなで今でも使ってはいるんだけど、
どうしてももう一本おんなじ筆を持っていたくて。
ネットで探しても出てこない、もう造られていないのかしら筆って手作りだし…と半ば諦めていたら。

販売してるとこ見つけた。
しかも、その筆を買って来てくれた友人といる時に。

(笑)

縁だよねえ
今度買いに行きます。

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いつから書き初めしなくなったんだろう。
皆の者、やるわよ

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