ミックスボイスへのアプローチ その1
高音が綺麗に聞こえる歌声に、おそらく多くの方が憧れるのではないでしょうか?
自分もなんとか綺麗に高音が伸びる歌声を習得できないものかと、ボイストレーニングに取り組んでいる一人です。
(本当であれば教室に通うのが一番良いのでしょうが、今の諸事情?では、なかなかそこまで行きません。)
最近では、いろいろな方がYouTubeなどでボイストレーニングのやり方を公開されており、とても参考になる反面、何が今の自分に向いているのかを判断するのが難しいですね。
またあれこれ試してみるけれど、自分がどのレベルにあって、何が出来て何が出来ていないのか、何に取り組む必要があるのかといったことがわからなくなってしまうことも…。
そんな時に、私は次にご紹介する動画に出会うことが出来ました。
ミックスボイスが生まれるまで
私自身は今現在、東本祥平氏の「東本ボイストレーニング」というYouTubeチャンネルをとても参考にさせていただいています。
とても理論的な内容であるにも関わらず、わかりやすくていろいろなレッスン方法が練習音源付きで公開されている事もお気に入りとなっています。
その中でも、今回特にご紹介させていただきたかったのが次の動画です。
【ボイトレ】ミックスボイスが生まれるまでの流れ全部見せます! (2020/07/02 公開)
この動画の中で「過去の自分の発声は、次のような段階を経てきた」とご紹介されています。(以下、動画中のコメントより引用)
Pull up(プルアップ)/地声に依存したままで高音域にトライ
裏声を早めに使って高音域につなげる。
「NAY(ネイ)」という発音を用いる事で、声門閉鎖を強める。
しかし、Pull up(プルアップ)になってしまうことも…。「NAY(ネイ)」という発音を用いて、声門閉鎖を強めるトレーニングを 継続。徐々に高音域も出せるようになる一方で、首回り等に力が入り過ぎてしまう。
「NAY(ネイ)」という発音を用いて、声門閉鎖を強めるトレーニングを継続。次第に無駄な力も抜けてくるようになる。
「NAY(ネイ)」という発音による詰まった声を改善するため、 「NOU(ノウ)」という発音に変えて声に響きを持たせていく。
「MUM(マン)+BUZZ(バズ)」という発音法で練習。
声門閉鎖だけに特化するのではなく、喉もナチュラルに戻して共鳴腔も確保していく。
トレーニングにおける進化の過程がわかりやすい事もありましたが、ボイストレーニングの講師をされている方も最初から上手だったわけではなく、それぞれの段階に見合ったトレーニング方法を試行錯誤で導入されながら進化されていったことに深く感動してしまいました。
裏声派?それとも、張り上げ派?
皆さんは高音部を歌われる際、裏声で歌われるタイプですか?
或いは、なるべく地声で歌おうと声を張り上げて歌われるタイプですか?
私は以前に某大手音楽メーカーのボーカル教室に通っていた折、無理に張り上げるよりも裏声に抜いた方が良いとのご指導をいただきました。初めは裏声による頼りない自分の声が嫌で抵抗もあったのですが、張り上げた状態の自分の声を録音して聴いてみることで、無理に張り上げることをしないよう心がけることにしました。
ただ、D4(高めのレの音)からE4(高めのミの音)あたりの音を境にして、地声から裏声に変わったのがはっきりとわかってしまい、高音域になると自分の声が弱く感じられることから、出来れば伸びと響きのある声にしたいと悩んでいます。
その意味では、先にご紹介させていただきました動画で例えるならば、まだ2の段階にいるのかもしれません。
「NAY(ネイ)」と「MUM(マン)+BUZZ(バズ)」の併用
そんなわけで「NAY(ネイ)」の発音によるトレーニングと、「MUM(マン)+BUZZ(バズ)」の発音によるトレーニングを合わせて一日30分〜60分程度取り組むことにしました。
3ヶ月程度練習を重ねるうちに、「NAY(ネイ)」の発音が裏返ることなく比較的高音域まで繋げられるようになってきていること、MUM(マン)+BUZZ(バズ)」の発音の際に口腔内である程度の響きが確保できるようになるなど、少しずつ変化を感じられるようになり、これからも頑張ってみようと思っています。
ただしまだまだ無駄な力が入ってしまうこと、トレーニング上では「NAY(ネイ)」の発音が裏返ることなく比較的高音域まで繋ぐことが出来ても、実際の歌では地声と裏声の切り替えがはっきりとしてしまうなど、前途多難な状態です。
この点につきまして、別のアドバイスをいただける動画を見つけたので、次回ご報告できればと思います。
ここまで長文にお付き合いいただき、誠にありがとうございました。
もし私と同じような状態でお悩みの方がいらっしゃるようでれば、少しでもご参考になれば幸いです。
備考;声の裏返る場所と、その対応策
私の場合、上の文中にて「D4(高めのレの音)からE4(高めのミの音)あたりの音を境にして、地声から裏声に変わったのがはっきりとわかってしまい…」と書かせていただきました。この地声から裏声に変わるところは『換声点』と呼ばれているようですが、どの音階で発生するのかによって、原因と対応策が異なるとして次の動画で分かりやすく解説されています。
こちらも併せてご紹介できればと思います。
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