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エクストラ勤め人の入口

EX(エクストラ)勤め人になるには兵隊から脱する必要がある。
兵隊でいる限りは勤め人として嫌なことから逃れられない。

  • 雑魚狩りの任務

  • マイクロマネジメント

  • 低賃金

そもそもこれらの原因は「あなたには兵隊レベルの仕事しか任せたくないです」と権力者から思われているからで、そこから不幸のスパイラルが始まってしまっている。

「雑用みたいな仕事ばかりやらされて、上司には細かいこと指摘されて賃金も低い。あ〜やる気ない。なんでこんなクソ仕事やらされなきゃならんのだ。さっさと終わらせて帰ろう。うわまた新しい面倒な仕事来た最悪!」

これに対して拒否反応(嫌そうな顔、態度、発言)を示してしまうのは致し方ないことと思う。なぜならそれが「普通」だからだ。

しかし「普通」の人である限り、兵隊の運命からは逃れられない。
つまり「普通」から脱することがEX勤め人への始まりとなる。

「全体最適」

では「普通」から脱却するとはどういうことなのか。
それは「全体最適を考える」ことだ。
普通の人というのは「自分のこと」を第一に考える。
繰り返すが別にこれは悪いことではない。
自分のことを最優先に考えるのは、生物・動物としての本能だからだ。
そのため、世の中の大半の人は兵隊しかできない。

しかしそうではなく、兵隊からの脱却を願うならば普通の人の考え方ではなく「将」の精神性と思考回路を身につける。
そして同じく「将」の気質を持つ権力者達の仲間になろうという姿勢と能力を示す。すると、
「キミは兵隊ではもったいないな。将をやってくれ」
と兵隊の中からつまみ上げられて、兵隊脱却となる。

なぜなら、あなたを引き上げる「将」もまた全体最適を目指しているからだ。
将の器があるメンバーを兵隊のままにしておくのは全体最適ではないと思うから、引き上げて将をやってもらうのが全体最適であると考えるのだ。
そして引き上げられて「将」になるとその働き方は兵隊とは違う形態となる。

EX(エクストラ)勤め人

私はこれをEX勤め人と呼ぶ。
このEXはエクストラの意味だ。
エクストリームではない。

田端慎太郎さんが提唱したエクストリームサラリーマンは、会社の看板ではなく自分の実績という看板を磨いて、自分がブランド人となって自由なことができるエクストリームサラリーマンになろう、というものだ(と私は著書を読んで理解した)。

これに対して私が提唱するエクストラサラリーマン(勤め人)とは、企業内において

  • 「格別の」

  • 「特別な」

  • 「別勘定の」

という扱いを指す。
いわゆる「あいつは特殊だから仕方ない」というカウントの人材を目指すことだ。
そのため基本的には転職は考えず、今の組織の中で特別・特殊な存在となり、格別の扱いを受けることを目的とする。

そのためいわゆる「普通の出世」は目指さない。
係長、課長、次長、部長、取締役…というルートは正規軍の、王道の出世ルートで、これは大変な道のりだ。
これは富士山を地表の一号目から登っていくようなものだ。

そうではなく、富士山の山頂にいる人達が双眼鏡であなたを見つけて

「おいオマエ、そんなとこ歩いてないでこっち来いよ!」

とヘリコプターを差し向けられて、それに乗って山頂へ一気に行く、というやり方だ。

この双眼鏡で見つかる部分が大切で、私がお伝えしたいことだ。

1.5流の人へ

そしてこの方法は、残念ながら誰にでもできることではないと思う。
いかに小手先のテクニックを磨いても、実務の力がなければEX勤め人になった時に、その任務を全うすることはできない。
自分の器以上の役割を注ぎ込まれてしまっては、耐えられないであろう。

そのため対象とするのは、1.5流の人だ。
独立起業ができる人を一流として、優秀な勤め人止まりの人を二流とすると、その間の層が対象となる。

これはまさに私で、独立起業するほどの実力はないが、ただおとなしく勤め人やっていくだけでは物足りないなという人。
こういった人に参考になれば幸いだ。

もう少し具体的にすると、

  • 部下のいない部長

  • 所属部署が明確でない取締役

これらを目指す。
独立遊軍的な動きができて、そしてそれを許されるがゆえに普通(兵隊)の勤め人が味わう嫌なことから解放されるのだ。
これを達成するための要素を整理した。

大きくはメンタル面、技能面、その他知見に分かれる。
これらは有機的に結びつくものではあるが、まずは心の持ちよう、心構えをするところから始めていきたい。
ここが間違っていては、積み上げが無駄になってしまうからだ。

「アマチュア意識を捨てる」

まず第一に挙げたいのは「アマチュア意識を捨てる」である。

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