商社はオススメしない
※本稿は拙書『キツい営業ラクな営業』の一部分を抜粋したものです。
そのため既に拙書を購入されている方には不要の内容となっております。
転職を検討されている方には私は化学業界への転職をお奨めしています。
ただし、それは化学「メーカー」がお奨めなのであり、「化学商社」はあまりお奨めできないと私は感じています。
なぜ商社はお奨めできないのか?の部分を抜粋し、少々加筆修正しました(大意は原本と変更なしです)。
それでは、下記、始まります。
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補足として商社について触れておく。
化学業界に限らずだが、商社はオススメしない。
就活生には人気の商社だが、私からしたら苦労しかない業態だ。
なぜなら商社は、その本質が「商人」であり、自前で商品を作れないからだ。
メーカーから安く仕入れて、客に高く売る。
それが商人、商社の基本である。
商社の歴史と存在価値
数十年前ならば、情報の非対称性と、人的な繋がり(信用)で商売が成り立っていたので商人の存在価値があった。
秘密の原材料を、独自な仕入れルートで、顧客に販売する。
顧客は、その商人からしか仕入れられないから、買っていた。
これは情報量が少なかった時代だから価値があった。
貴重な材料を仕入れてきてくれてありがとう、という存在価値である。
しかしインターネットの発達と、長年の取引実績により、この情報の非対称性は無くなってきた。
メーカーとユーザー(顧客)が直接、接触することが可能となってしまったのである。
また、一度知り合ってしまえば商人を介さずとも取引はできる。
つまり商社をトばして、直接取引することが可能になった。
これは商道徳に反することではあるが、違法性はない。
自分をトばされた商人は怒るかもしれないが、それだけだ。
「卸売業」としての機能
また、かつては「卸売業」という形態の利便性もあった。
インターネット普及前は、メーカーは多くのユーザーに直接、小口で売るのが煩雑だった。
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