2/28分包機、血圧日内変動、降圧剤、極量

散剤の一包化に携わり、教わった。今回行ったのは咳•鼻水の薬の予製で、ジヒドロコデインリン酸、エフェドリン、クロルフェニラミン、酸化マグネシウムの散剤を一包化した。大まかな手順は、①Vマスの清掃 ②Vマスの分包数ゲージを合わせる ③電子天秤を用いて薬剤を規定量正確に量り取る ④量った薬剤をVマスにに移す ④Vマス内でヘラを用いて薬剤を均等に均す ⑤剤形、紙幅等セットし、スタートで一包化 といった調剤作業である。作業させていただいたのは主に④で、1回服用量を揃えるために肝心な工程であるため、均等になるような均し方のコツや注意点を教わった。近年では、円盤の上に粉を乗せ、振動させることで均一にする全自動の機械もあると教えていただいたが、こういった手作業でのスキルも学ぶ機会をいただけて非常に勉強になった。
今日は昨日の発展として、高血圧のサブタイプとその治療について教わった。昨日までの服薬指導で関わった高血圧患者さんは、降圧剤を朝に服用する方が多かった。血圧には日内変動があり、寝てる間は低く、起きると体を動かすに連れ徐々に血圧が上がり昼ごろにピークを迎えるため、通常高血圧患者は昼のピーク血圧を抑えるため、朝に降圧剤を服用する。しかし本日対応した方の中に、アムロジピン 2.5mg 1T 夕食後で処方されている患者さんや、ザクラスHD 1T 朝食後とアムロジピン 5mg 1T 夕食後で処方されている患者さんがいた。高血圧のサブタイプである早朝高血圧では、モーニングサージといって睡眠から覚醒した際に急激に血圧が上がってしまうタイプや、ノン•ディッパーといって寝てる間も血圧が高いままのタイプがあり、そういった患者さんでは朝の血圧をコントロールするために前日の夜(夕食後)に降圧剤を服用すると教わった。
また、ザクラスHD 1T 朝食後とアムロジピン 5mg 1T 夕食後の処方について、ザクラスHDはアジルサルタン20mgとアムロジピン5mgの合剤であり、この患者さんには1日合計10mgのアムロジピンが処方されている計算となる。成人ではアムロジピンの1日最大量は10mgとなっているため、この患者さんはアムロジピンを極量で服用していることがわかる。すなわちアムロジピンやその合剤が処方されている場面、特に朝晩と1日2回アムロジピンが処方されている場面には、1日服用量が極量を超えていないかを確認し、超えている際には必ず医師に照会すると教わった。
薬の作用•副作用を把握することに加え、極量や症状に合わせた治療量を把握することも患者さんの健康を守る上で大切なことだと学んだ。