3/03 投薬制限

今日は投薬期間制限のある薬について教えていただいた。
投与制限は原則として新医薬品、向精神薬、麻薬のみに設けられている。新薬品については販売開始後1年間は14日を限度として処方される。向精神薬及び麻薬も同様に14日を限度としている。
また、特殊な事情がある場合に限り30日まで処方することが認められている。この特殊な事情には、海外旅行、年末年始、ゴールデンウィークが該当しこれ以外は認められない。
これらの投薬期間制限があるような医薬品を処方する際は、薬物依存症候群の有無等、患者の病状や疾患の兆候に十分注意した上で、症状が安定し、その変化を予見できる患者に限り行う。さらに、該当患者に既に処方した医薬品の残量及び他の医療機関における同一医薬品の重複投与の有無を患者に確認し、診療録に記載する必要がある。そのため、薬剤師が調剤する際に残薬を確認したり、お薬手帳を確認したりすることが重要である。
ある医薬品について投薬期間制限が設けられているかは添付文書を見ることで確認できる。添付文書上の25番保険給付上の注意の欄で確認できる。
前日教わった睡眠薬の中で非ベンゾジアゼピン系睡眠薬アモバン (ゾピクロン)は投薬期間の上限が30日であるのに対し、その光学異性体であるルネスタ (エスゾピクロン)は投薬期間制限が設けられていないため、長期の処方を目的としてルネスタを処方する場合があり、メラトニン作動薬、オレキシン受容体拮抗薬も同様の目的で処方されることもある。