3/08 便秘薬、種類

今日は便秘治療薬について教わった。
便秘治療薬は大きく非刺激性下剤と刺激性下剤に分けられる。
非刺激性下剤は酸化マグネシウムなど腸内の浸透圧を高めることで腸管内に水分が移動することにより便が柔らかくなる塩類下剤、カルメロースなど水や超下院愛の水分を吸収することで便を大きくし、帳に物理的な刺激を与えることで排便を促す膨張性下剤、DSSなど界面活性作用により便の表面張力を低下させて便中に水分を浸透させ、便を柔らかくすることで排便しやすくする浸潤性下剤の三種類に分けることが出来る。この非刺激性下剤は効き方がマイルドであり、クセになりにくいので、特にマグネシウムが下剤の第一選択薬としてよく使用されている。さらに近年新薬が承認・販売されており、機能性脂肪酸化物で小腸粘膜上皮のCIC-2クロライドチャンネルを活性化し、小腸腸管内腔へのクロライド輸送により浸透圧を生じさせ、腸管内腔への水分分泌を促進することにより便を軟らかくするルビプロストン (アミティーザ)、回腸末端部の上皮細胞にある胆汁酸トランスポーターを阻害し、胆汁酸の再吸収を抑制することにより大腸管腔内に流入する胆汁酸量を増やした結果、便秘を改善するエロキシビバット (グーフィス)なども使用されている。
刺激性下剤はヒマシ油などの小腸を刺激することで排便を促す小腸刺激性下剤、センノシドなど大腸を刺激することで排便を促す大腸刺激性下剤に分けることが出来る。これらの刺激性下剤はクセになりやすく、使用し続けると耐性が生じてしまうので慢性的な使用は推奨されていない。