6/23マイスリー極量、麻薬注文

今日は睡眠薬のみを処方された患者が来局した。その患者は以前よりアトルバスタチンとアムロジピン、プラビックス、アレロックを服用しており、高血圧や高脂血症などの治療薬が処方されていた。そして今月に入り入院していたと話しており、その退院時処方としてこれらの薬と同じものが処方されていた。ただし、睡眠薬であるマイスリーについてはマイスリー10mgを以前より服用していたのだが、退院時処方ではゾルピデム5mg1錠となっていた。患者の希望では10mgであったため、退院時処方のゾルピデムは残薬となっている状態だった。そして今回、マイスリー10mgが無くなったため、来院することとなった。マイスリー(ゾルピデム)は超短時間作用型の非ベンゾジアゼピン系睡眠薬で、1回5〜10mgを就寝直前に服用する。薬理作用としてGABA A受容体のα1サブユニットのみに結合するため、効果としては筋弛緩鎮静と抗痙攣があるが、副作用としては前向性健忘や依存症状が出やすい。局方の用量としては最高10mgとされているため、残薬としてあるマイスリー5mgとマイスリー10mgを同時に飲んでいた場合、用量が超過して副作用発現率が上昇するおそれがある。今日の服薬指導時に話を聞くと、マイスリー5mgは飲んでいないと言っていたため1日10mgを超えていないようであったが、万が一10mgと5mg合わせて15mgで飲んでいた場合は局量を超えるため注意が必要である。その可能性も考慮して、服薬指導では10mgを超えて飲まないように説明するべきだと学んだ。
また麻薬であるオキシコドンの納品を見せていただいた。麻薬は譲渡証のコピーをFAXで送ると、鍵付きの箱に入れられて薬局へ届けられる。その際に譲渡証の原本を渡し、薬剤を受け取る。ふつう製造番号のみが製品に記載されているが、麻薬は製品番号が記載されており、取引の際にはこの製品番号で管理される。受け取った後は鍵付きの場所へ保管するようにしていた。