8/03抗ウィルス薬、単純疱疹、帯状疱疹

今日は抗ヘルペスウイルス薬について学んだ。薬局では帯状疱疹に対しての処方と、口唇ヘルペスに対しての処方がよく出されている。帯状疱疹に対してはアメナリーフ錠200mg2錠分2(1回400mgを1日1回)を7日分とスレンダム軟膏が初回に処方される。アメナリーフ(アメナメビル)はヘルペスウイルスのヘリカーゼ・プライマーゼ活性を直接阻害しDNA複製を阻害する抗ウイルス薬だが、スレンダム(スプロフェン)は非ステロイドの消炎・鎮痛剤である。帯状疱疹時にはこの処方が終わった後、大体がカロナールやタリージェといった鎮痛剤が処方され、痛み止めによる治療が行われる。
一方、口唇ヘルペスではバルトレックスとアラセナAの処方が多く、こちらは5日分で処方される。バルトレックス(バラシクロビル)はアシクロビルのプロドラッグであり、ウイルスDNA合成を阻害する抗ウイルス薬で、口唇ヘルペス時には1回500mgを1日2回で服用する。アラセナA(ビタラビン)軟膏はウイルスDNAポリメラーゼを阻害する抗ウイルス外用剤で、単純疱疹・帯状疱疹ともに適応をもつ。ただし帯状疱疹の時にアメナリーフと処方された場合に保険適応上通らない可能性があるとのことで、帯状疱疹時にはスレンダムがよく用いられているとのことだった。バルトレックスも同様に両方の適応があるが、添付文書上の用量は帯状疱疹時では1回1000mgを1日3回となっており、口唇ヘルペス時よりも量が多くなっている。服薬の煩わしさと帯状疱疹によく効くアメナリーフが登場したことにより、現在では帯状疱疹に対してよくアメナリーフが処方されている。