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副作用について知っておきたいこと

薬を服用することで「副作用」が起こることがある、と聞いたことがあると思います。
病気や体調を改善するはずが、思わしくない状態になってしまうことで、不安に思う方も居ると思います。
しかし、副作用を恐れるあまりに服用を中止したり自己判断で決められた量より少なく使うということで治療効果がなくなってしまうことにもなります。
ここでは副作用についてご説明しますので、副作用を恐れず正しく服薬することの必要性を学んで頂ければと思います。

薬の主作用と副作用

薬を服用すると、薬の成分が腸から吸収され、血管を通じて、病気の原因となる患部だけでなく、全身に行き渡り、作用します。

すべての薬には主作用と副作用があります。
病気を治したり、それ以上悪化させないようにしたりする作用を「主作用」といいます。
これが薬の利点(ベネフィット)であり、薬を使う目的でもあります。

一方、その他の望ましくない作用を「副作用」といいます。これは薬を服用する上でのリスクです。

つまり薬には、ベネフィットとリスクが必ずあり、そのバランスを考えながら使われるものなのです。

副作用の発生するしくみ ~3つの作用機序

では、薬の副作用はどのように発生するのでしょうか? 薬の副作用のが発生するしくみ(作用機序)は主に3つあります。

1.薬物過敏症(アレルギー)
2.薬の効果(薬理作用)
3.薬の蓄積

1.薬物過敏症(アレルギー)によるもの

1つめは、薬に含まれる成分が原因=アレルゲンとなってアレルギー症状が出る薬物過敏症による副作用です。
またこの場合は服薬を始めて初期の頃に発生します
発生頻度はごくまれです。
しかし放置すると重症化することがあります。
もし薬物アレルギーによる副作用が疑われた場合は即座に服用を中止して、薬局に連絡をして対処方法を確認してください。

2.薬の効果(薬理作用)によるもの

2つめは、「薬の効果」の延長線上にある副作用です。
例えば、血圧を下げる薬の効果によるめまいやふらつき、血糖値を下げる糖尿病治療薬による低血糖症状などがあります。
薬の成分が病気の原因となる患部だけでなく、ほかの部位で作用する場合も、薬の効果=薬理作用による副作用と言えます。

間違えて決められた用量より多く服用すると、薬物の血中濃度が高くなりすぎ、薬理作用による副作用が発現しやすくなるので、まずは決められた用量用法を守って正しく服用することがとても重要です。

3.薬の蓄積によるもの

3つめは、薬を長期間服用することで、体内に入った薬物を代謝する器官=肝臓や腎臓に影響が出るタイプの副作用です。
投与初期から起きることは少ないですが、薬の服用を継続している限り注意する必要があります。
この副作用は定期的な血液検査を行うことで早期に発見することができます。

副作用を防ぐために

副作用を防ぐための基本としては、まずは医師や薬剤師の指導通り、決められた用法・用量を守って正しく使用することが大切です。
「副作用」といっても、その症状はさまざまであり、同じ薬でもどのような症状がみられるかは人によって異なります。
薬を使った後に「つらい」「おかしい」「いつもと違う」など、少しでも好ましくない症状がみられたときには、我慢せずに、医師、薬剤師に相談しましょう。

また、正しく使用しても思わぬ副作用が起こることがあります。
指示通り適正に使用したにも関わらず副作用が起こった場合に、医療費などの給付を受けられる「医薬品副作用被害救済制度」があります。

医薬品の服用で重篤な副作用が起こることはまれであり、怖がりすぎることはありません。ただし、今回ご紹介した3つの作用機序を理解して「もしかすると起こる可能性もある」と心構えをしておくことや、いざというときの対処法や知っておくことは大切です。

そして何より、気になることや心配なことがあれば、いつでも薬局の薬剤師に相談してみて下さい。