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セ界屈指の2人。

初めまして、ジョーです!

空いてる時間に過去のドキュメントを眺めていたら眠っていたレポート?を見つけ、ずっとやってみたいなと思っていたnoteにしてみました!^ ^

テーマはよく議論される「配球」です、僕も学生時代は主に捕手として野球をしてきました。誇れるレベルでは全くありませんが重ねて見ることは良くあります。そういった経緯で捕手が好きですし、投手を見ることもとても好きです。投手と捕手が絡むこのテーマかつタイガースに関することなら書けると思ったのでしょう(笑)

拙い文章だと思いますが、良ければこの先もどうぞ読んでください。

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 捕手に必要な能力は多くあり、ブロッキングやフレーミングは一定のレベルにあることを踏まえた上で、私は「配球」「リード」に関する能力は捕手に求められる能力の1つとして大きくウエイトを占めるのではないかと考えています。

配球は"結果論"、"困ったらアウトロー"、"強気のインコ―ス"など良く耳にするフレーズとしてありますが、本当にそうなのでしょうか。僕は一概にそうではないと考えています。結果を良くするために逆算して配球・リードをしていきます。どれだけ考えて配球しても打球が前に飛ぶ以上、バットに当たる以上は野球には運が存在します。そういった面からもヒットになった=配球が悪いとは言えないと考えます。しかし、狙い球を外す、投手の球を最大限引き出す、打者の苦手なコースや球種で勝負していくなど打たれる確率を減らしていくことは可能であると考えています。

配球とは実に奥深い。僕は配球に不正解はあるが正解はないんじゃないかと。ないというよりも複数存在するといった表現の方が合っているのかもしれないですね。


僕の贔屓で応援している阪神タイガースには、東京五輪に選出された梅野隆太郎、#誠志郎たまらん、でお馴染み2022年チーム主将を務める坂本誠志郎という2人の捕手が所属しています。

今日はそんな2人の配球について書いていきます^ ^

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両選手ともに考えられた相手打者を打ち取るための配球をしていると感じていますが、2人は大きく異なる配球を展開していくように見ていて感じます。

梅野は投手の自信がある球を軸に梅野自身が持つ球界屈指のブロッキング能力も加え、相手を抑え込む配球をしていきます。それに対して、坂本は投手の持っている球種を最大限に活用して打者に的を絞らせないことに加えて、自身の持つ球界屈指のフレーミングも活かして配球を組み立てていくように見えます。


どちらが良いではなく、どちらも良い。前述した情報を元に考えると、梅野は本格派の投手、坂本が技巧派の女房役を務めたら良いのではないかと考えられますが、梅野は技巧派、坂本は本格派の先発投手をリードしていく方が上手で合っていると私は試合を見ていると感じています。それは、得意に思えているが故に逆転が起こっているのではないかと考えています。

具体的に言えば、梅野は剛球を持つ投手ならばまず強いまっすぐと高速変化球で自身のブロッキングを活かして三振を取るという1つの定番の形を描くことができます。終盤に出てくるリリーフ投手には特にもってこいの形ですね。
強い真っすぐとウイニングショットになる変化球を持ち合わせるリリーフ投手との関係性は抜群であることは間違いなく、しかしその反面そこに応えることができないリリーフ投手には厳しい結果となることが見えるでしょう。

 それに対して、リリーフ投手の配球やリードと違った一面を見せる、先発投手とのコンビネーションは梅野の大きなストロングポイントです。
 先発投手は、打ち取り方のバリエーションが多い方が良いと考えられています。それは全てのアウトが三振であればランナーも出ませんが、それはほとんど不可能であって、打たれることもあれば四死球を出すこともあり、ランナーを背負うことは多くあります。その際にゴロを打たせて併殺や、ランナーが3塁にいるのであれば、三振や内野フライが理想的、などと状況に応じた打ち取り方が欲しいと思うことは自然な流れです。また長いイニングを投げるため打者に対応されにくいように緩急をつけることも大切です。
 その梅野が技巧派投手との相性の良さが見て取れるようになった、最大の追い風はFA移籍の西勇輝の存在だと考えます。西の投球術を学び、バッテリーとしてやってきた成果が、色々なバリエーションで勝負できる技巧派先発投手と抜群の相性を見せるのではないかと考察しています。

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 ”技巧派投手は梅野に受けてもらってくれ”   そう思わせてくれる捕手梅野。
なぜそこまで言うのかは、ここ数年タイガースのローテーションで投げている先発投手陣を見れば一目瞭然でしょう。


対しての坂本は前述しましたが、投手の持つ球種のすべてを活用して組み立てていく、それは本格派や剛腕と呼ばれる投手でも変わりません。この坂本はカーブ(緩い球)の使い方が抜きんでて上手だと同時に捕手らしい根拠に基づいて攻めていく配球が特徴的です。
今回はカーブの要求で印象的だったことを述べていきます。

 カーブは他の球種に比べて球速が遅く、打者がカーブを狙うとなれば、その1球はカーブ以上に速い球に手を出していくことはかなり難しいです。そのため打者の基本は速い球に合わせてそこからの対応になります。つまり打者はカーブを狙うこと自体が賭けに近く、多くは頭から消していて実際に来た際に反応できないことがあります。このカーブを坂本は、相手に狙わせずストライクを増やす、また時には決め球にするのですが、そのタイミングが絶妙です。


2020年7月22日の広島戦で延長10回、投手は馬場。ランナーを置いて鈴木誠也を迎えたところ2球で追い込んでから捕手坂本が要求したのはカーブでした。馬場はカットボール、スプリットを軸に真っすぐを速く見せて勝負していく投手でカーブの投球は2020年時点では目立たない投手でした(今は確か10%に届かないくらいで投げてるはず)。そういった投手をリードし、鈴木誠也を相手にした場面において、カウント2ストライクから遊び球なしのウイニングショットにカーブを選択して見逃し三振を取った捕手。もちろん投げ切った馬場が素晴らしいです。ただそれ以上に要求した捕手坂本へ抱いた感情は今でも鮮明に覚えています。

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 本格派や剛腕型であるほど相手は緩い球ではなく、強く速いストレートや高速変化球への対応を第一に考えるのは至ってシンプルな心理です。こういった意表をつく配球が出来るが坂本の良さですね。


長く語ってきましたが、このように投手の特性や自身のストロングポイントを活かしての打者との対峙は非常におもしろいです!なぜこの場面でこの球を要求したのだろうかという観点で見てみると様々な背景が見えてきて、より面白みが増すのではないでしょうか。

2人の好捕手がタイガースをリーグ優勝、そして日本一に導いてくれることを願って結びにします。

最後まで読んで頂き。ありがとうございました^ ^

今シーズンもよろしくお願いします!!


#阪神タイガース




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