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夜間飛行

空を翔ける 星が薄く笑う
孤独な影 深い闇に溶けていく
果てのない夜に 心を沈めて
目印も見えずに 僕は揺られていた

孤独の翼で 宙を彷徨う
無機質な言葉が 僕の耳に響く
応えれぬまま 僕は君を想う
終わりを受け入れ 夜に飛び込む

星が逃げていく 黒い嵐が迫る
深い夜の中 鉛は踊り続けた
限られているから 幸せなのだろうか
あぁ僕の時間は 夜明けまでなのか

君の人生に 羽を広げて
命の儚さに 無駄を感じる
星が見えた 雷雨は僕の下
終わりの音がする その覚悟を僕は

分かっていたんだ


嵐が迫る 雷が鳴る
君と生きたい 帰り道はない
君に会いたい 逝きたくはない
君を愛したい 何も言えてない
限られているから 美しいのだろうか

孤独な翼で あの頃を目指す
君の人生が 僕の夜を照らした
夜の街灯 月の下で咲く花
テーブルのランプ 君の手に花束
分かっていたんだ 分かっていた
終わりを抱きしめて 僕は夜に還ろう

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