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舞台刀剣乱舞「心伝 つけたり奇譚の走馬灯」に情緒をかき乱される

 刀ステ心伝観に行きました。
 
 語彙が溶ける。
一階関の前から8番目、想像以上に舞台と近い。刀剣男士の光る汗粒や涙まで見えるほどに。
「ポコニャン」
「ふうん、なにもおぼえていないの」
見たら絶対速攻長文感想垂れ流すつもりだったのに、なんかもう記憶を司る脳の部位が「孫六兼元 顔がよい」で埋め尽くされて禺伝の時のように文章にならない。
ストーリー面白かったのに覚えたことを出力できない。
だが、これだけは言わせてほしい
 

孫六兼元美しい


 

https://twitter.com/stage_touken/status/1758415961898758472

「心伝つけたりの走馬灯」概要



今回の出陣先は1868年7月の慶応甲府
到着した戊辰戦争の地はすでに歴史改変の進んだ「放棄された世界」
加州清光率いる調査部隊は、監査官を名乗る政府刀の導きのもと甲府城を占拠する甲陽鎮撫隊と戦う。
そこで加州たちが目にしたのは、本来ならすでに鬼籍に入った新選組隊士と病に伏せているはずの沖田総司。
加州清光と大和守安定は、歴史を守るため時間遡行軍に利用されたかつての主を斃さなければならない。
 
ストーリー的に感覚としてわかるけど説明するのが難しい内容です。
展開の中で「どうしてそうなった」と思う部分はいくつかありましたが、もうそこは要点だけ押さえて見ていました。
時間遡行軍の狙いは幕末の改変。狙われたのは史実上わずか六年しか活動していない新選組。
隊長も副隊長も非業の死を遂げています。
 

【雑感】


刀ステ8年の歴史の中でもスタンダードな話ながら、虚伝や義伝とはリズムの良さが違う。
それだけ初期作品が情報少ない手探りの中作ってきた苦労がうかがえます。
禺伝は敵の攻撃のギミックと大倶利伽羅歌仙の改変歴史が面白い展開だったのですが、それとはまた異なる胸熱展開の多いさわやかな物語でした。
見どころは「前主VS愛刀」の互いの想いのぶつかり合い。ただ戦うだけじゃなく、説得してわかってもらうシーンもあるし、時間遡行軍側についている近藤勇たちは刀剣男士を認識しながら対立するからまた面白い。
そして、これまでのシリーズ同様に刀剣男士が歴史上人物を看取るクライマックス。
今回は死の間際ではないけど、池田屋で喀血する沖田総司を加州清光と大和守安定が抱き支えるシーンが特徴的。
「いつかこんな日が来ると思ってた。こうならないでほしかった」という加州の言葉が切ない。
頑張った、よく頑張ったよ俺の初期刀(つд⊂)( ノД`)
刀剣男士と対立する新撰組隊士も魅力的で、沖田総司の悲しくも美しいラスボスとしての存在感に圧倒されました。


 

ここまでストーリー雑感。

≪各キャラ感想≫


・加州清光


座長でこの物語の主人公。世界一可愛くて強くて健気。
ピンヒールブーツ履いてあの殺陣アクションはすごい。マジで女の子かと思うほど美人なのにインタビューの時の松田さんは髭生やしててギャップ萌。
 

・大和守安定


幕末純情伝の石原さとみだろうか。
大和守安定の清楚可憐さをこれ以上なく体現している35歳の男性。声も市来さんそっくりだしポメラニアンよろしく潤んだ大きな瞳が可愛いのにバーサーカースイッチ入った時の声だけ銀河万丈か郷里大輔。最高。かがやくはなみず。
ティーンの石原さとみみたいな可愛らしい容姿で銀河万丈みたいなごつい声出すとか最高かよ。
池田屋のシーンは涙腺ブレイカー。
 

・和泉守兼定


また酔いつぶれちゃったよこの子!(刀ミュでも下戸をネタにされる)
\どうでーぇい!!/
「一つ士道に背くまじきこと」が時に自分に言い聞かせているようで切ない。
ちょっと巻き舌の威勢の良い口調がまさに兼さん。バラガキ土方さんの刀らしくて小気味良いです。
土方さんと戦わずに説得した場面が良かったです。
 

・堀川国広


一番ゲームに忠実なビジュアルと声。かわいい。
殺陣は脇差男士らしい軽い身のこなしでお見事。
戦闘シーンの「悪い、僕も結構邪道でね!」のセリフが途中からドスが効くのかっこいいです。
「怒らない、怒らない」ですでに怒り燃やしてる演技すきすぎる。
 

・長曽祢虎徹


美ボディ長曽祢さん。お肌つるつるスタイル抜群。役作りのために食事制限されてると聞いて努力のほどがうかがえます。
近藤局長と戦わなければいけないシーンの「俺は贋作だ!」の叫びが切ない。
俺にとっては最高の刀って言ってくれるのが敵だなんてつらすぎる。
 

・一文字則宗


本編のキーパーソンである監査官。役者さんの声がゲームそっくりで驚きました。
チェシャ猫のようなすました笑顔と飄々とした態度で加州清光を振り回すところが魅力。
究極的な愛され方って結局なんだったんすか。
 
 
 
まともな感想はそこまでとして(まともじゃない)
いや、そのくらいしか書けんのですよごめんなさい。
 



 
 

孫六兼元しんどい


 
もう、なにあれ、なんなの。
だめじゃん、今後の刀ステ作品に出ようとしてる役者さんのハードル爆上げしちゃったじゃん?
もうね、殺陣がうまくてかっこいいの。刀振り下ろして次の体制に変わるまでブレずに「ピタッ!」と止まるの。素人目にもあれはインナーマッスルだいぶ鍛えてないとできないのがわかります。
役者様ありがとうございます(大地に頭をこすりつけて拝む審神者)
末満脚本の巧みな人(刃)物描写と砂川さんの素晴らしい演技と解釈が唯一無二の孫六兼元を生み出したと言っても過言ではありません。
ゲーム原作の孫六兼元は「つかみどころがない」と言えば聞こえがいい割とキャラぶれぶれのムラッ気ある性格をしていますが、刀ステの孫六さんは小粋なセリフ回しはそのままに、気品と誇り高さがほどよく合わさった正統派の二枚目剣士。
健全なゴールデン枠のアニメに出てきたら間違いなく女児の心を盗んでいくタイプですが、そうじゃないのでいい年こいたオタクたちが沼落ちしていきます。
 

【きれいな孫六】


孫六沼に沈んでからというもの、刀ステの孫六兼元はどのような性格に描かれるのか楽しみにしていました。
彼ほど何考えてるのかわかんない奴もいないので答えが欲しいと思っていました。
回想見てるとなんとなく性格悪そうというか、血の気多くて何しだすかわからない気味の悪さがありました(失礼)
刀剣男士孫六兼元は数々の物語で形成された集合体。その由来から読書家で、前主にまつわる歴史小説を読むのも好きという設定です。仲間同士の会話に落ち着いた意見を述べる様子もあいまってどこか理知的にも見えます。
新撰組に因縁ある加納鷲雄が安定くんに喧嘩吹っ掛けたときも「刀は脅しに使うものではないぞ」といさめる大人なふるまい。
ゲームでは万屋で小遣いせびって見た感じ年下に喧嘩売るガキみたいな面があるだけに、ステの孫六さんの新たな一面が新鮮に感じました。
キャスト発表されてスターフライヤーのビジュアルが出始めたときから美人な孫六さんだと思ってたんですがナマで見てその美貌が本物とわかり思考力溶けました。
キャラクターデザインを務めたlack先生の絵柄に忠実で、描き下ろし色紙をかざしたオフショット写真があまりに本物そっくりでびっくりしましたが、ステ孫六さんは光の当たりかたによっては「もし須田先生が孫六さんを描いたらこんな感じ」という麗しさがあると思いました。
山鳥毛日光姫鶴のキャラデザの須田彩加先生の描く美人っぽく見えるんですね。特に斜め横顔からの伏し目。
なんかもうそれだけでも眼福なのに、本編中おもむろに手でハートマーク作ったりするんですよ!?お茶目か。
個人的に心伝屈指の名シーンは斎藤一VS孫六兼元の前主愛刀対決だと思います。時間遡行軍の手に堕ちた斎藤一を自分の命を犠牲にしてでも食い止める孫六さんカッコよすぎか。
刀ステと言えば終盤戦で真剣必殺の姿が見どころになったりするんですが(一部除き)
心伝は監査官以外全員脱いでしまいました。
冷房きいてる中で長曽祢さんは殆ど半裸。風邪ひかないか心配になりました。
そして孫六さんもアーマーブレイクし「あわわわわ!孫六さんお腹が見えてしまってます!!」と内心焦ったさにわたち。
まったくどこの変態が何目的であんな破き方したんだよと言いたくなる孫六兼元真剣必殺ですが、幸いにもゲームの図より露出面積が狭くなっていました。
が、しかし、その領域からでも割れた腹筋を確認できてしまい指の隙間から二度見。
あんなに顔がいいのに腹筋割れてるだなんて……余はもう駄目かもしれぬ。
 
 千秋楽から一か月たった心伝ロスの状態で今更すぎる感想文ですが、とりあえず砂川脩弥さん演じる刀剣男士孫六兼元のクオリティーが神がかりであることだけお伝えしました。

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