将棋自戦記#25~第7期指す将順位戦第3局・第4局~ダイジェスト版

 みなさんこんにちは!やきそばです。前回の投稿から期間が空いて、指す将順位戦は2局進行しました。猛暑にうだる私は、第3局を指した後noteを開く元気が出ないまま8月を迎えてしまったわけですね。
 書き始めて3年目になるこの自戦記。どうしても元気が出ないときというのはあります。昨年はPCの故障というトラブルに苛まれながらも1局1記事以上のペースを守って投稿を続けました。1局1局を丁寧に振り返る、というのも一つの目的でしたが、無理をして企画が丸ごと頓挫しては元の木阿弥。生きがいを投げ捨てるわけにはいきません!そこで今回は2局まとめて、ダイジェスト版という形でお送りして参ります!対局の詳細はshogi.ioという便利な棋譜共有サイトを利用しますので、そちらのリンクと合わせてお楽しみくださいませ!

局前の準備①~kazuhydeさん編~

 前局の敗戦を境に、私は将棋のモチベーションをどんどん失っていきました。正確に言えば、体力が無さすぎて将棋に打ち込めなくなってしまったのです。6月末頃から仕事が忙しくなり、溜まった疲労に気づかないまま前局を迎えてしまったことが原因です。どっと疲れが押し寄せてきたため、将棋に触れる時間を減らして対応することになります。対局日近辺ではほとんど対策を考えていませんでした。
 そんなこともあろうかと!(真田志郎)。開幕直後に1年間分のおおまかな戦型予想を用意していました。今年の私はとてもえらい。本来なら星取りや相手の動向を見ながら修正を重ねるのが準備なのですが、今回はそのまま当初の作戦を採用します。kazuhydeさんは野良対局の棋譜が少なく的を絞りにくかったのも、ここではプラスに作用しました。余計なことは考えず、粘りやすい対抗形を。指し慣れた三間飛車で得意の持久戦を迎え撃つと決めて、いざ対局です。

対局の振り返り~kazuhydeさん編~

 対局の詳細は上のリンクから。いやはや、完敗でした。
 対持久戦は私にとっても得意形で、普段は積極的にのびのび指している戦型です。それが本局はアカサビさん戦の方針を引きずってか、攻めを引き付けて迎え撃とうとしてしまいます。勝利を目指すならば、そういった戦い方を固めて指すべきでした。
 自分としては、体力が切れることなく最後まで将棋を指せただけでも十分ではあります。それでも、形勢が悪くなるごとに気持ちが消えていくあの感覚だけは忘れられません。闘志を失うのはとても怖いことなのだと思いました。これもまた得難い経験であったと、3週間ほど経った今は僅かに感じ始めています。今期を走り切った後にも同じように感じられれば良いなとも思います。kazuhydeさんありがとうございました!

局前の準備②~わわわさん編~

 辛い敗戦から2週間後、7月28日に行われたのが4回戦でした。体力不足は変わらず、インターバルの間にはメンタルも削れていた一方で、その分回復や休息を意識して過ごすことのできた2週間でした。スーパー銭湯でゆっくりできたのが特に効きましたね。将棋の調整はともかく、対局に向き合う姿勢についてはそれなりの状態まで戻すことができていたと思います。
 対局相手のわわわさんはKKS中心の振り飛車党。指す順は初参戦ですが、勉強記録アプリで相互フォローだったこともあり互いに何となく相手の事を知っている関係でした。互いに振り飛車を指すので相振りが大本命ですが、わわわさんには相振りの勉強内容が筒抜けです。加えてわわわさんは相手に応じた作戦を練って棋戦に挑むタイプ。棋譜収集などもされている様子だったので、左玉の存在なども恐らく知られているであろう状況でした。さらに集めた棋譜からは決して振り飛車100%ではなく、居飛車側を持つような勉強もされていることが伺えました。こうなってくるとむしろ、わわわさんが何を用意してくるのが楽しみになってきます。開幕当初の想定は①左玉、②相振り、③中飛車、④その他の順でしたが、相振り飛車に心を決めます。野良での実戦数が多かったこと、昨オフ以降の勉強してきた流れを汲みたかったことが主な理由です。研究勝負を挑む余裕がないため、左玉警戒を避けた意味もありました。近所の神社への参拝や、夕食のチキンカツなど新旧のルーティンをきっちりこなしつつ対局の時を迎えます。

対局の振り返り~わわわさん編~

 対局の詳細は上のリンクから。本局は勝利することができました。
 相振りで先着される展開はかなりまずいのですが、端攻めが軽かったこともありなんとかしのぎ切った格好です。実際はある程度余裕を持って余したというべきなのでしょうが、対局中は全く自信がありませんでした。指す順になると形勢を悲観するこのクセ、どうにかなりませんかね~。
 とはいえ、先着される戦いであったものの、読みを入れる充実感が戻ってきたようにも思えます。この調子で少しずつ感覚を取り戻していきたいですね。わわわさんありがとうございました!

次局に向けて

 さて、この記事をどうにかこうにか書き上げて、ふとスケジュールを見ると次の対局がすぐそこまで迫っています。次の対局相手はのののさん。指す順関係者の中でも特にお世話になっている方の一人で、間違いなくのののさんとの交流があってこそ今の私がいると言えます。この恩はぜひとも白星で返したいのですが、のののさんは強いんですよねぇ。気が付けば最高レートも1500点を越えていますし。でもやっぱり、簡単には負けたくありません。のののさんのことですから、三間飛車や中飛車に対して作戦を用意してきたり、一昨年の初手▲5六歩のような奇策を繰り出してきたり、色々なやきそば対策があり得ます。本当は僕からも作戦を用意してぶつけたいところなのですが、残念ながらそこまではできない見込みです。1局1局を楽しむことこそが大事ですから、のののさんの作る流れに身を任せて、楽しい将棋にできれば良いなと今は思います。
 お盆を挟むため、次の記事も5・6回戦の合併号になるかもしれません。6回戦はなんとおちりすさんとの対局。この暑い暑い8月に、昨年のB3を荒らした同志との連戦が控えているのです。どうしても私は彼らを追いかける立場になりますが、それはそういうもの。負けたくないという気持ちだけは忘れないようにして、おちりすさんにもぶつかっていきます!

 それは短めですが今回はこの辺で。皆様も大変な猛暑が続きますから、どうかご自愛くださいませ。お読みいただきありがとうございましたー!!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?