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電気自動車3

l  電気自動車の利点

電気自動車のメリットとしては、内燃機関(エンジン)を持たないため走行音がとても静かである。これにより車内の快適性は大幅に向上する。強いて風切音が車内に入ってくる程度である。快適性に付け加えるとするならば、操作性もある。スマホが自動車になった様な感覚すら電気自動車にある。自分のスマホとのリンクが容易でありスマホがオープン・ロックの鍵となっている。
 また、加速性も魅力的である。世界の自動車メーカーがこぞって0-100km/h加速を競っている。あるメーカーは2秒を切っている。此処まで来るとやや“暴力的”な加速であるが、私自身はいまだにこの加速を体験したことがないため一度は体験してみたい。
 更に、補助金も魅力的かもしれない。補助金の総計は時期やお住まいの地方自治体によって異なるが、例えば、東京都なら国の補助金と合算して約100万円近くになる。お金に余裕のある人は上位グレードを買ってみる良い機会になるかもしれない。
 

l  政府の方針

政府の方針としても電気自動車をガソリン車に代わる新たな自動車として推進していくつもりではあるようだ。政府は2050年にカーボンニュートラル実現の一環として2030年後半には乗用車の新車で電気自動車100%を実現する目標を立てている。
 しかし、その行動はあまりにも遅く政府として本気度が感じられない。補助金やルール整備が明らかに電気自動車先進国の後塵を拝している。また、電気自動車はガソリン車に比べて一台当たりの部品点数が少ないため雇用を削減することが確実である。彼らに対する支援も考えなくてはいけない。自動車産業は日本を代表する産業であり確実に守らなくてはいけない。大変革の時代を先導する様な立場に日本はならなくてはいけない。
 

l  電気自動車の将来

現在、電気自動車市場は急速な拡大を見せている。我々は蒸気からガソリンへと「燃料」が変わった時の様な大変革の時代に存在している。トヨタは今年の初めに2030年までに市販車に30種類の電気自動車を投入する目標を掲げた。しかし、トヨタの想定以上に電気自動車市場の規模が拡大しているため、当初の目標を修正しなければいけない事態に陥っている。コストパフォーマンスの観点からもトヨタは電気自動車市場への参入が遅れているため、収益化するためには相当の時間を要するだろう。日本の自動車メーカーで世界の開発スピードになんとか食らい付いているのは日産くらいだろう。
 今後、各自動車メーカーはガソリン車の開発よりも電気自動車の開発に注力する様になるだろう。これにより市販される電気自動車の台数が増加することによるスケールメリットで価格も下がってくるに違いない。現在でも、中国系を中心に低価格帯の電気自動車を発売している。

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