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【VAXEE XE Wireless】高品質VAXEEが誇る万能なワイヤレスマウス レビュー


こんにちは。今回は、VALORANTの世界大会においても多くの有名選手が使用している、VAXEE XE Wirelessをレビューしていきます。
人気マウスにも関わらずレビュー動画や記事が少ないと感じたので、細かいところまでレビューしていきたいと思います。
時間の無い人は【持った時のフィーリング】部分だけでも読んでいってください!

製品ホームページ


【レビュー品】

VAXEE XE オレンジ Wireless
オレンジ他、ブラック/ホワイト/ピンク/イエロー/ブルーの計6色展開
2023年3月購入
XE wireless(v3)の最新ファームウェアアップデート(バージョン23.06.26)対応時

※レビュー時マウスパッド
VAXEE PA O22、Artisan 零 橙 midなどで使用
(澁谷かのんちゃんカラーで合わせました!)

とても綺麗な色
VAXEEは箱もおしゃれ

【無線接続】

VAXEEにおいて初めて発表した無線マウスであるXE Wirelessは、正直なところ他社にかなり遅れを取ったタイミングでの発売となりました。
その理由に関して、VAXEEのホームページ上に詳しい経緯が書いてありましたのでそのまま引用します。

「無線技術に関しては、我々のチームはそれほど深い知識を持っていないので、Pixart社のチームには大変感謝しています。特殊な干渉シミュレーション環境を用いて、プロフェッショナルゲームに求められる高い応答性と信頼性を満たすために必要なテストと調整を両チームで協力して行いました。これが、ワイヤレスマウスの発売が比較的遅れてしまっている理由の一つです」

現在、XE Wirelessは1000Hzまで安定した無線でのトラッキングを供給できると発表しています。

私はそれまでVAXEEなどの有線マウスを使用していましたが、私のような一般ゲーマーからすると体感できるような遅延を感じることはありませんでした(競技用モード使用時)。
ただ、VAXEEは無線と同等のトラッキング技術を実現することは”まだ”不可能としているので、今後にも期待していきたいと思います。

【重量】

本体重量は76gで、ここ最近のトレンドである65gを切ってくる軽量マウスと比べ少し重いです。
VAXEEはクオリティを担保するために極端な軽量化ができていないということを発表しています。
※以下URLにとても誠実で丁寧な説明が記載してあります


そのため、超軽量マウスを求めている方には向かないかもしれません。

ただ、このマウスは非常に重量バランスが安定しており、マウスを動かす際に重量のアドバンテージを少なくすることができる要因になっていると考えます。
重量バランス・重心が悪いとマウスを振った際に無駄な遠心力が発生し、取り回しづらさを感じることがあります。
XE Wirelessはそういったバランスの悪さを感じることが全くないため、マウスを動かすときの安定感に長けていると感じます。

私はこのマウスを使う前はZOWIEのZA13-C(有線・65g)を使用していました。
このマウスに乗り換えて約10gの増となったのですが、有線→無線へ変わってコード分の抵抗がなくなったことと、上記の重量バランスによる効果もってか、そこまで重量増の違和感を感じませんでした。

【ビルドクオリティ】

VAXEEといえばビルドクオリティ、といっても過言ではないと思います。
ボディの軋みなどは全くなく、スイッチも適切に取り付けられており、非常に高いビルドクオリティを誇っています。

【各ボタン】

・メインボタン

メインボタンは非常に軽いクリック感となっています。クリック音も”カチカチ”と少し高めで、NP01などの”コチコチ”という少し重い感触とは明確に異なります。
非常に軽いため、購入当初ではクリックレスポンスを2msに設定すると、マウスを振って着地させた際の衝撃で誤クリックが起きるということが多発していました。そのため、クリックレスポンスを4msに設定していました。
しかし、最近のファームウェアアップデートでそれらの事象がかなり軽減されており、現在は2msで使用しています。
とはいえとても軽いクリック感ですので、個々でクリックレスポンスを調整する必要はあると思っています。

・サイドボタン

センサーの真横に親指を置くとその真上にサイドボタンが来るような場所に配置されており、非常に押しやすいです。
とっさに入力が必要となるときでも不自由なく押すことができます。

・ホイール

有線NP01などのホイールは固く音も大きかったのですが、XE Wirelessは比較的なめらかなホイールになっています。
適度なノッチ感もあり、ホイールにゲームのキーバインドを設定しても問題なく使用できます。
私はVALORANTにおいてはジャンプなどを入れていますが特に問題ありません。
ボタンも適度な硬さといえます。

・ファンクションボタン

XE Wirelessはホイールの下にファンクションボタンがついています。
押すとページダウン(下スクロール)するボタンで、ページダウンのキーバインドに設定するとゲーム内でも使えます。
また、押すと電池の残量をLEDランプで確認できます。
私はほぼ電池の確認用にしか使っていません。

・裏面

XE WirelessはドライバをDLせずに使用できるプラグアンドプレイ可能なマウスなので、
裏面にはDPI、ポーリングレート、クリックレスポンスを変更するボタンがついています。
また、それらを利用してLODやMotion Sync、競技用モードの設定などを行うことができます。
設定方法は以下のURLを参照してください。


参考までに、私の設定は以下になります。
DPI:800 ポーリングレート:1000Hz クリックレスポンス:2ms
LOD:低 Motion Sync:オフ 競技用モード:オン

競技用モードについては後程少し触れようと思います。

【コーティング】

マット寄りの塗装が施されており、指紋や皮脂は残りにくいように感じます。
長時間使用していると皮脂が残りテカりますが、ティッシュやハンカチなどで乾拭きすれば簡単にきれいになります。
手汗が多い人は若干滑りやすさを感じる可能性はありますが、基本的にはグリップテープなどを使用する必要はありません。
私は指の置く位置を固定したかったため、ポイントにPulsarのグリップテープを貼っています。

こんな感じ

【マウスソール】

PTFE素材0.6㎜のマウスソールがついています。大き目で、安定感のあるマウス移動をもたらしてくれます。
素材の品質は高く、エッジも適切に加工されており、純正マウスソールとしては非常にレベルが高いです。

【サイズ・形状】

サイズは以下の通りとなります。
全長:122㎜
幅:前部最大幅62㎜ 最小幅61㎜(親指接地箇所) 後部最大幅66㎜ 
高さ:最大38㎜(本体中央寄りやや後部) ホイールの後部30㎜

VAXEEの他製品と比較すると以下のような感じです。
全長 NP-01=NP-01S<XE Wireless
幅 NP-01S<NP-01<XE Wireless
高さ NP-01S<XE Wireless<NP-01
以下URLにも比較できる画像があります。


なんか可愛い


縦に長い形状で、親指接地箇所も細すぎないのが特徴です。

他社のマウスと比較すると、ZOWIE FK2とRAZER Viper V2あたりの形状が近いですが、持ってみた感触は異なります。
いずれのマウスよりも全長は短く、親指接地箇所はややこれらより太め、一番高い箇所はこれらより少し後部で若干高くなっています。

【持った時のフィーリング】

まず、前提条件として私の手のサイズが以下になります。
手首の皺から中指の先までの長さ…約205㎜
指をぴったり付けた際の幅…約100㎜
比較的大きいです。

また、持ち方は写真の通り、指を少し曲げて手のひら後部をマウスの後部につけた「つかみ持ち」です。
グリップテープの箇所に指を置いています。


手が大きいのですが、少し指を曲げると個人的にはとても動かしやすい持ち方になりました。

本体後部は適度に高さがあり、手のひら後部をそこに接地させることでマウスを動かすときに安定感とバランスがもたらされます。
また、ZOWIE ZAシリーズのように持ち方が限定されすぎないことから、様々な持ち方を試すことができます。

私はZOWIE ZA13-Cが好きでずっと使用しており、持ち方にもよりますがフィーリングをそれに近づけるようなイメージで持つようにしてもあまり違和感なく使用できました。
参考:https://zowie.benq.com/ja-jp/mouse/za13-c.html


以上を踏まえて、個人的には以下のタイプの持ち方をしている人にお勧めできます。
手の大きい人:つかみ持ち
手の小さい人:かぶせ寄りのつかみ持ち

【センサー】

センサーはPAW3395で、センサー位置は真ん中に位置しています。
現状ではセンサー飛びなどは起きておらず、優れたセンサーであると感じます。

親指の真横にセンサーがきます

【バッテリー】

バッテリーの持続時間は以下の通りになります。
スタンダードモード - 90 時間
競技用モード- 50 時間
(1000hz / 連続使用)

私は競技用モードを使用していますが、バッテリーの持ちで不便に感じることはありませんでした。
社会人の私が趣味でゲームをしている程度では、頻繁に充電をする必要はありません。
充電速度も1.5時間なので、気づいた空き時間に充電するだけで事足ります。

ただ、ファンクションキーを押さないと充電残量がわからないので、3日に1回くらいは確認したほうが良いと思います。

【競技用モード】

先日NP-01S Wirelessが発表された際、最新ファームウェアがリリースされ、High Speedモードが無くなり、スタンダードモード/競技用モードの2つを切り替えて使用できるようになりました。

スタンダードモードと比べると確かに気持ちトラッキングの滑らかさが上がっているように感じます。
なので、VALORANTなどのFPSゲームをプレイする際は競技用モードにすることをおすすめします。

また、さらにトラッキング制度を上げるMotion Syncもありますが、これは伝達する情報容量がかなり上昇し、無線の伝送速度に影響を与えると考えられるため使用していません。

以前ZETA DIVISIONのLaz選手にTwitchのコメントで質問した際、
競技用モード:オン Motion Sync:オフ にしていると回答いただきました(ありがとうございます…!)。

※Laz選手はNP-01 S wlを使用しています

【まとめ】

VAXEE待望のワイヤレスマウス、スペックだけを見た段階では正直なぜそこまで人気なのか全く分かりませんでした。
プロ選手に影響されて皆こぞって買っているように思っていました。
しかし買って実際に持ってみると重量バランスの良さと優れた形状で非常に動かしやすいマウスであることが分かりました。

VAXEEはカスタマーの要望をいち早く取り入れて製品に還元する、非常に優れたメーカーです。
サポート体制も丁寧で充実しています。
私も何度かVAXEE公式LINEに質問などの問い合わせを送っていたのですが、とても丁寧で真摯な回答がすぐに返ってきました。
メーカーの担当者の労働量が心配になるくらいです…!

そんな素敵なメーカーであるVAXEEを少しでも応援したいという気持ちもあり、このレビューを書きました!

読んでいただいた皆さん、ぜひこの高品質なマウスを使ってみてください!


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