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「ふったらどしゃぶりシリーズ」フルール文庫版とディアプラス文庫版の違いとオススメの読む順番【一穂ミチ】

この記事では、一穂ミチ先生によるBL小説「ふったらどしゃぶりシリーズ」のフルール文庫版とディアプラス文庫版の違いと、オススメの読む順番を紹介しています。

「ふったらどしゃぶりシリーズ」は、2013年にフルール文庫から刊行されたシリーズで、2018年に加筆修正と書き下ろしを加えた新装版がディアプラス文庫から発売されました。

イラストは竹美家らら先生。

「ふったらどしゃぶりシリーズ」フルール文庫版とディアプラス文庫版の違い

「ふったらどしゃぶりシリーズ」の『ふったらどしゃぶりWhen it rains it pours』と『ナイトガーデン』は、それぞれ2013年と2014年にKADOKAWAのフルール文庫ブルーラインから出版されました。

その後絶版になっていましたが、2018年、2019年に新たにディアプラス文庫から新装版として発売されました。

その際にタイトルが『ふったらどしゃぶり~When it rains, it pours~ 完全版 』と『ナイトガーデン 完全版 』に変更になっています。

フルール文庫版ではカットされていた部分がディアプラス文庫版では加筆修正されているのに加え、新たに短編も書き下ろされています。

また、『メロウレイン』は「ふったらどしゃぶりシリーズ」がディアプラス文庫に移籍してから出版されたものなのでフルール文庫版はありません。

ディアプラス文庫版にはフルール文庫版では読めない部分が入っているので、これから集めるという方はディアプラス文庫版を購入するのがオススメです。

(フルール文庫版は2023年現在は入手が難しいので、そういった意味でもディアプラス文庫版がオススメ。)

1.『ふったらどしゃぶり~When it rains, it pours~ 完全版 』 2018年9月刊行

ここからは「ふったらどしゃぶりシリーズ」のオススメの読む順番を紹介していきます。

まず1作目の『ふったらどしゃぶり~When it rains, it pours~ 完全版』は、メールの誤送信から始まる切ない恋を描いたサラリーマンもの。

同棲中の彼女とのセックスレスに悩む攻めと、同居中の片思いの相手に抱いてもらえない受けが同じ悩みをきっかけに距離を縮めていきます。

要領のいい人気者×トラウマを抱えたやや暗い男。

同期カップル、やや敬語攻め、美人受けです。

収録されているのは「ふったらどしゃぶり When it rains, it pours」「ふったらびしょぬれ」「all rain in this night(どしゃぶりとびしょぬれのあいだ)」の3編。

「ふったらどしゃぶり When it rains, it pours」と「ふったらびしょぬれ」はフルール文庫版に加筆修正したもの、「all rain in this night(どしゃぶりとびしょぬれのあいだ)」は書き下ろしです。

電子化もされています。

2.『ナイトガーデン 完全版 』 2019年6月刊行

『ナイトガーデン 完全版 』は、『ふったらどしゃぶり~When it rains, it pours~ 完全版』にも登場する和章がメインの物語で、自然あふれる土地で出会った傷ついた男同士のラブストーリーです。

合理性重視の不器用デザイナー×植物を愛する純朴少年。

『ふったらどしゃぶり~When it rains, it pours~ 完全版』では多くを語られることがなかった和章の気持ちが明らかになるスピンオフです。

不器用ヤンデレ攻め、不器用純粋受け、体格差カップル。

収録作品は、「ナイトガーデン」「ブライトガーデン」「とげたち」の3編。

「ナイトガーデン」と「ブライトガーデン」はフルール文庫版に加筆修正したもの、「とげたち」は書き下ろしです。

電子化もされています。

3.『一穂ミチ ファンブック~long hello~』 2017年8月刊行

一穂ミチ先生のデビュー10周年記念ブック『一穂ミチ ファンブック~long hello~』には、『ふったらどしゃぶりWhen it rains it pours』と『ナイトガーデン』の短編が収録されています。

『一穂ミチ ファンブック~long hello~』は、再録小説に書き下ろし小説、キャラクター人気投票の結果やキャラ分析など盛りだくさんなうえに、一穂ミチ先生のロングインタビューや100の質問、竹美家らら先生の設定ラフ画も収録されてるお宝本。

こちらは2023年現在、紙版は絶版になっていますが、『一穂ミチ ファンブック~long hello~』に収録されている短編小説のみ、応募者全員サービスの小冊子『ASOORT MIX』と一緒に電子化されています。

なお、電子書籍版に入っているのは小説のみで、その他の企画は収録されていません。

『一穂ミチ ファンブック~long hello~』に収録されているコンテンツなどの詳しい情報はこちらの記事にまとめています。

4.『メロウレイン』2018年11月刊行

一穂ミチ先生が同人誌やブログ、小冊子などで発表した「ふったらどしゃぶりシリーズ」に関する短編を集めた総集編です。

『ふったらどしゃぶりWhen it rains it pours』の一顕と整のその後の話をたっぷり読むことができます。

初出しの書き下ろしもあり。

『メロウレイン』に入っている「answered pray」という短編は、先ほど紹介した『long hello』の購入者特典ペーパーとして配布されたもので、『long hello』に収録されている「little prayer」の裏側の話になっています。

電子化もされています。

まとめ

「ふったらどしゃぶりシリーズ」はフルール文庫から出版されたものを新装版化し、完全版にしたものがディアプラス文庫から新たに出版されています。

ディアプラス文庫版のタイトルには「完全版」とついている他、本文の加筆修正と書き下ろし短編が入っています。

「ふったらどしゃぶりシリーズ」のオススメの読む順番は『ふったらどしゃぶり~When it rains, it pours~ 完全版』→『ナイトガーデン 完全版』→『一穂ミチ ファンブック~long hello~』→『メロウレイン』です。

傷ついた男たちが愛によって再生していく物語をお楽しみください。

また、「ふったらどしゃぶりシリーズ」に関しては、一穂ミチ先生のnoteにもいくつか短編が投稿されています。

詳しくはこちらの記事からどうぞ。


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