いびきのレーザー治療をやってみた - part1 いびき女、初診に行くの巻

「お前、いびき。いつもすごいよ。治した方がいいよ。」

解ってはいた。
母もいびきをかくし、私も幼い頃から鼻炎持ち。付き合っていた男性に、「いびきかいてたね、疲れてるの?」と指摘されたこともある。
旅行に行った友人が「なんとなく眠れなかったんだよね」と言っていたのも多分私のせいだ。

20代も後半に差し掛かり、友人との旅行や彼宅へのお 泊り等、他人とともに就寝する機会が増えるにつれ、「いびき」は私の心の片隅の、小さなしこりになっていた。

男性なら、笑って、「こいついびきが凄くてさ!」で済んだのかもしれない。でも、こと女性となると、この問題は深刻だ。本人にとっても、指摘する周りにとっても。

いびきや無呼吸の治療については前々から調べていた。
目に付いたのは2つの選択肢。
ひとつは、寝る時に着用する空気マスクのようなもの。枕元にまぁまぁデカイ機械を置いて、そこに繋がるマスクを装着して就寝する。
装着時は快適な睡眠を得られるようだが、根本解決にならない。却下である。
もうひとつが、レーザー治療。
いや、流石に手術は無いな。と、思った。痛いの怖い。怖すぎ。手術とかしたことないし。
そして、何より、これらの治療をする前に、病院に一泊して呼吸を調べるという。ハードル高すぎ。

ここで私が頼ったのが市販のいびき対策製品だ。

まずは定番のブリーズライト。
そして、寝る時に口をテープで留めて、口呼吸を防ぐというもの。貼るとなんともマヌケである。
テープをはがさないよう上からマスクを装着し、いびき録音アプリを起動して就寝…。
起床してアプリを見ると、少しは静かになったかな、という程度であまり効果はなかった。

つまり、私のいびきは口呼吸が原因ではないのだ。
いったいどこがどう鳴ってんのさ。

そんな矢先、彼に言われたのが冒頭のセリフである。
流石に応えた。
そして決意した。レーザー治療を。
痛いの怖いけど、彼とこんなことで喧嘩するのはこりごりだ。

そうと決めたら行動は早い方がいい。
ネットで土日も診療に行ける病院を調べて、出てきたのが銀座コレージュ耳鼻咽喉科である。

まずはネットで希望日を第3まで挙げて予約。2日後に予約日確定のメールが来た。約1週間後、第2希望日での確定だった。
そして来店前日の昼ごろ、病院から来院時の注意の連絡が。
予約が詰まっているので時間通りに来るように。
また、プライバシーが気になるようなら待合室は個室にできるがどうしますか、とのこと。特に気にならないと伝えた。

そして初診当日。
銀座の医院は男性と付き添いらしき女性でそれなりに混み合っていた。

問診票へ記入後、10分ほど待って診察室へ。
まずは血圧の測定と、鼻の通りの測定。鼻にチューブの先端を入れて、鼻呼吸をする。
花粉症なので鼻は詰まり気味である。

その後さらに5分ほど待ち。おじいちゃん先生の問診を受ける。
「枕は高い?横向きで寝てる?」
「高めです。はい、横向きで寝てます」
「はい、じゃあ口開けてごらん。
…あー、これは上向きで寝られない理由があるね。」
などと言いつつ、鼻と喉の写真を撮られる。
撮られた写真はその場でポラロイドが出力。ハイテク。
おじいちゃん曰く、私は"のどちんこ"が人より大きいのだという。
まぁまぁなパワーワードである。
「のどちんこが、人より大きい。」

一般人のそれと私のを比較しつつ、私の写真におじいちゃんがボールペンで線を描いて行く。
「ここがね、空気が通るたびに鳴ってるんだよ。だからここを取っちゃえばいびき治るよ。」

…そんな断言していいの?!

だって、私のいびきは鼻のいびき。口を閉じてても鳴るのだ。そう告げると、
「はなから吸ってもここを空気が通るから、どっちにせよ鳴るよ」

お、おう、そうなのか…。

その後、ハイ手術でいいですね?いつにします?と看護師さんに促され、とんとん拍子で話が進む。
本当に治るのか、私ののどちんこは人より大きいのか、半信半疑ではあるが元より覚悟はできていたのだ。話は早いほうがいい。

手術費用は約3万円。所用時間は4時間ほどだという。なんてお手軽。
血液検査の結果待ちで、2週間後以降から予約が取れる。ただし、土日の予約は2ヶ月先までいっぱいとのこと。
私は半休を取ることを決意した。

手術前は市販の風邪薬を飲んではいけないこと、当日は食事NGなどの注意事項をお話しされてその日は終了。
滞在時間は30分ほどだった。なんてお手軽。

かくして私は、人より大きいのどちんこと、心の片隅のしこりをレーザーで焼ききることにしたのである。

次回、手術編です。

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