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ヤケクソうさ子 四国上陸編
2022年1月、新型コロナウィルスのさらなる新型が世間を騒がし始めた頃、わたしの心はざわざわしていた。病への恐怖ではない。旅行への欲求だ。しかこれは純粋で前向きなものではない。このコロナ禍、わたしは遠方への旅行を取りやめとしていた。しかたない。そういうものだ。強制されているわけではないが、自分の中の絶妙で自分勝手な倫理観がそうさせていたのだ。そんなこんなでもう2年がたった。2年!!その結果私の中にある変化が現れた。旅行に行こうという欲求の消失だ。少々複雑だが旅行に行きたいという欲求は消えていない。行きたいという理由は消えていないが行こう!あそこへ行こう!!見たことないものを見に行こう!!とういう目的を持つと言う感情の消失である。面倒な話だね。
そんなこんなで荒治療として家を飛び出して今である。一応目的地もある。まずは簡単に旅の目的をまとめておこう。
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・目的地
高知県室戸市、室戸岬
ご存じよく台風のぶつかるあの尖った岬である。私はね、大好きなのです。ああ言う尖った地形が!!いきたいという理由はただそれだけである。
ここからはこの旅行であったことを箇条書きでメモにしておく。すぐ忘れるので。これをどう利用するのか、あとのことはこれを見ている未来の私が好きにすると思う。
1日目 起動編
・仕事は半休をとるも準備時間がかかり結局のところ出発は16時頃となった。
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・事前にアンケートにて山道をぶち抜き最短距離で鳴門市までいく行程を予定していたが時間的にその計画だと帰宅ラッシュ時の大阪市街を走る必要があるため中止。迂回して滋賀京都を通ることとした。
・夕食は土山インターにてステーキ店。フードコートはごった返していたので避けた。
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・京都で道に迷う。道がいきなり行き止まりになる、道路立体交差しすぎなど焦りまくり!!都会は苦手だ。
・京都に着く頃には夜九時。3000円のビジネスホテルに宿泊。部屋は清潔でいいけど施設の説明や朝ごはんに関するインフォメーションが無くてなにもわからない。受付のお姉さんが言ってたことを聞き逃しているのかな私が。まぁ、3000円の宿である。電車や道路の騒音もなかなか響いてきてうける。早く寝よう。
・深夜、自販機に飲み物を買いに出たはずなのに気がつくとラーメン屋にいた。言い訳しながら歩く自分が怖い。たれそばというのを食べた。濃厚だけど不思議とくどくならずとてもおいしかった。
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・深夜の公園でネットジャングルを始めて見る。我慢できなくて登って遊ぶ。うまく降りれなくてわやわやしているとこを地元の人に見られる。恥ずかしかった。
・明日の夜、徳島市でスパイダーマンを見ることにした。楽しみだ。
・グーグルマップを駆使して道中の面白そうな場所を探る。最初は難儀したが面白そうなお店や施設が見えて来た。特に大塚国際美術館はかなりすごそうだ。わくわくするな。ほかにも雑貨屋さんなど見つけた。そういう店は正直大阪や神戸のほうが多そうだがそれはそれである。一期一会なのだ。
2日目 徳島強襲編
・9事頃起床。朝ごはん付き宿だったが朝ごはんをどこで食べるのか分からないので無視してチェックアウト。空腹。
・朝ごはん付プランじゃなかったのかなぁ?わかんない。
・スマホ用三脚を車に立てて動画を撮ってみた。車載カメラ見たいで楽しい。ただ、事前に準備しとかなくちゃ行けないのとズレてくるためめっちゃきれいな夕日なんかは撮り逃した。吸盤でくっつけたりするやつないかなぁ。
・明石大橋でかすぎ。感動。ワイヤーを束ねる柱みたいなやつが近くにあるとき、まるで高位の存在に抱かれるみたいでドキドキした。
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・明石焼きを食べた。トロトロホクホク!!タレではなく出汁で食べようぜ!とやりだした点からむかしの明石の人の料理へのこだわりを感じる。
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・13時半すぎ鳴門市に到着。渦潮が見たくて鳴門大橋の下に入れる渦の道という施設に行った。しかし今日渦潮が見れるのは16時頃ということで、見れなかった。残念。でもガラスの床や巨大な橋の下に潜るのは楽しかった。
・ひとりで旅行をしている人を見つけると勝手に仲間意識をもってしまう。
・お土産屋さんで半田そうめんとなんかもういっこそうめんの切れ端みたいなのを買った。おいしそう。
・大塚国際美術館に行った。スゴすぎ。聖堂なんかがまるごとそのまま再現されている。360°。VRCじゃん。絵画についてもボリュームがすごい。すごすぎて半分も回れなかった。ラッファエロの聖母の絵がすごい好き。きれいだった。
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・美しいものを生み出したくなる人間っていう、生き物への感謝の念が湧いた。古代の人達が誰かに何かを伝えたいという思いがいまの私たちのお絵描きに繋がってる。
・藍住町、名前可愛い。
・藍住町の綺羅星雑貨店に行った。普通の家の敷地内にコンテナハウスみたいなのがちょこんと立っててびっくり。中にはかわいい雑貨がたくさんあった。お店の人も話しかけてくれた。うさぎのステッカー、小鳥と猫のステッカー、うさぎの指輪、目玉のポーチを買った。また来てくださいって言われたけど、もう、来れないだろうなぁ。また来たい。
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・明日どこかでイベントをやってるらしい。近場なら見たいな。
・夕食。王王亭(わんわんてい)で徳島ラーメンを食べた。ドロっとしてて濃厚なのにくどくない。ふしぎにおいしい。豚肉のトッピングが特徴的で白米に合う。底には塩なのかなんなのかわかんないものがたくさんとごっていた。濃厚な茶色いスープに和歌山ラーメンの面影を感じた。海を挟んでお隣だもんね。
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・イオンに行きスパイダーマンノーウェイホームを見る。とてもよかった。
・ホテルを探す。たいよう農園というふしぎなホテルに止まる。なかは全然普通だった。農家が経営しているらしい。朝ごはんがちょっと楽しみだ。
・移動や歩くことが多く疲れてきた。いきの休まる時がない。明日はリラックスしたい。あと洗濯も。
3日目 徳島南部迷走編
・朝8時前に起床。這うように朝食会場へ。起きた時、寝る前の記憶が無くていきなり知らない部屋にいる自分に笑ってしまった。
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・朝食。ビュッフェ。好き勝手に採る。ここのカレー!普通のホテルカレーじゃなくてトマトが入っているタイプ!!おいしかった。
・カメラで録画しながら行動しようとするも、ただたんに3脚を立てているだけなので下道だと転がってしまう事が判明する。
・近所の神社に来たが疲れたし眠いしなにもしたくなくて駐車場で30分ほどTwitterを見て過ごす。ムダタイム……
・眉山天神社というところにお参りした。撫でるとあたまのよくなる牛も撫でた。おみくじは中吉。旅に利はないから控えろだって。フォロワーの人たちの健康を願った。
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・縁結びの神様にもお参りをした。恋とか人生とか全てがわかんないのでなにか啓示をくださいと、願った。どんな願いだ。
・和田乃屋というお店でミルクぜんざいと焼き餅、抹茶を食す。おいしかった。
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・ベテラン調理店員らしき店員さんが他の店員さん2人をファンネルのように使っていて凄かった。あー、このひと言葉使いとか気を使って優しいオーラをだしてるなーって感じた。偉い。
・小松島町に向かう。たぬきの巨大な銅像があるらしくその公園を目指す。しかし途中でコインランドリーによりたくなるも迷子になってしまう。ぐるぐる町内を回っていると焦りの気持ちが旨に充満したので計画はとりやめとした。マイナスの気持ちは断ち切りたい。
・ふしぎな雑貨屋さん、ネバーランドを目指す。ほんとに怪しい雑貨屋さんだった。うさんくさいというか、いいケレン味に満ちたものが沢山あって楽しかった。店員さんがクセのある面白い人で、こういう不思議でちょっと怪しく楽しいお店はクリーンな人にはできないのかもななんて思った。
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・コロナは嘘みたいな話をきくと無知な自分が責められてるような気がして落ち込む。
・蒲生田(かもだ)岬にいく。すごいきれいだった。てっぺんの灯台の所まで登ったら疲れた。しばらくベンチでごろごろした。落ち着く。ニホンザルを連れて歩く人がいた。可愛かった。
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・かもだ岬温泉に行った。足を伸ばせる温泉は最高。リラックス出来た。温泉の前にある小さい遊具が蜘蛛モチーフになっていてなんで??と思った。わたしは好きなので嬉しかった。
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・ガソリンスタンドに行った。おじさんとコロナ大変だよねって話をした。仕事じゃなくて遊びで来ててごめんって思った。
・道路脇のお店、閉店してしまったものが多いけどカラオケ喫茶は元気に営業しているのが多いなと思った。おじいちゃんおばあちゃんになっても歌を歌うことはやめれないんだな。いいなと思った。
・夕食。居酒屋さんに向かうも満席だった。定食屋さんにいく。おいしかった。おちついて食事が出来て良かったかもしれない。
・宿の予約ができてないことが発覚。Googleマップは信用ならない。検索するも近辺の宿はもうどこもあいていなかった。
・近隣のキャンプ場の受付時間が20:30までであることが分かった。20:17に電話。場所をとる。明日の朝8時に支払いをすることとなった。迷惑をかける。もうしわけない。でも寝床が確保出来てよかった。
・テントを立てた。寒かったがわりとテキパキ設営ができた。今日は寝るだけだ。
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・キャンプ場の人との電話が心にのしかかる。県外から来たというとやはり疫病のことで怪訝な声をしていた。歩く癌になった気分。べつに悪いこと言われた訳では無い。たぶんわたしに悪いスイッチがはいっていたから全て悪く聞こえるようになってた。電話受付終了10分前に予約の仕方も場所もわかってない人から電話がかかってきたら誰でも対応に困る。
・なんかもうなにしてもだめなきがしてくる。しんどい。明日の計画をねったほうがいいかもなんだろうけど。もう、むり。あたまがはたらかない。つらい。寝る。
4日目 室戸到達編
・6時頃、目が覚める。2時間に一度くらい起きて寝返りをうったりしていた気がする。そんな状態だが意外とちゃんと眠れた気はする。悪夢は見ていた。
・寝袋の中は温かく快適に眠れたがテント内は極寒。外に出るとテントが凍っていて笑った。
・目の前にあった海岸を散歩。日の出が見れるかも!と思ったが日の出は山の向こうでおこっていた。無念。しかし朝焼けの空と海は本当にきれいだった。わたしは海と空が好きだ。とくに夕焼け、朝焼け、暗がり、ほんとうに美しい。何度見ても。
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・散歩しながら変なものを探す。ウニの殻とシーグラスをひろった。あと韓国のワサビ。アニョハセヨ!
・砂利浜を歩いているとその砂利が砂利だけないことに気が付く。想像以上に貝殻などが多い。わたし達は屍の上を歩いてる。人間に例えるとおぞましい光景だけど、それこそが自然であり、なんだ大きな環の中の仲間になれた気がして嬉しくなった。
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・朝食は海でコンビニのパン。火を起こす道具があれば温かいものを飲んだりできたのになと思った。マッチを車に積んでおこうと思った。
・室戸岬へ向かって出発。よりたい場所は多数あったがスルー!!旅ってそういうもの。すこし寂しい。
・動物注意!みたいなノリでこの先お遍路さん注意と看板が立っていて面白かった。
・海陽町道の駅 宍喰温泉というところで特産物を数点買う。その中にサンマの姿寿司を発見。サンマ寿司は三重県の熊野市の郷土料理でもある。親近感がますます湧いてしまう。
・国道55号線を南下する。この道がほんと最高!!真横が無限に広がる太平洋なのだが、海からの高さが十分にあるからか堤防は無くガードレールのみ。目隠しなく視界全面海なのである。最高に気持ちがよかった。和歌山県の沿岸部の道も大好きだけどここはそれを超えた解放感があってほんとうに気持ちよかった。いい道。
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・むろと廃校水族館にやってきた。学校を水族館にしたっていう大胆な水族館。やっぱり家族連れが多い。あんまり柄のよくない女一人でそういうとこに紛れるとなぜか罪悪感ある。5家族くらいで一つのグループになっている団体から逃げるように館内を見た。
・水族館自体は小さいけど見せ方が楽しいことや、子供向けにしっかり環境問題をなげかけているところ、ウミガメの内臓や色々な魚の骨の標本などもあるのが良かった。きれいでかわいいだけの水族館ではなく、教育機関という面が強いと感じた。さすが学校だなって思った。シュモクザメのぬいぐるみのくじをやった。4等だった。
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・クジラに打つキャノン砲みたいなやつ、かっこよすぎ!!
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・室戸岬に到着。車を止めようとするが駐車スペースがやけに狭く駐車ができず撤退。アッ!狭いッ!!っていいながら止めかけてたけど退出。近くのコンビニで途方にくれる。
・でかい倒壊した建物を発見!!アパートか?倒壊した巨大なコンクリートを見たのは初めてなので感動した。形そのままで横に倒れてた。今回の旅で一番インパクトが強かったかもしれない。
・えらいお坊さんか誰かが修行したという御厨人窟(みくろど)に行く。洞窟の中に神社があった。超かっこよかった。おごそかでとてもよかった。
・海岸沿いに遊歩道があったので行ってみる。奇岩地帯にコンクリートの道がつくられていた。こういう道が大好きなわたしは興奮が止まらなかった。岩に関する科学的な解説が書いてある看板が所々にありとても楽しかった。楽しく歩いていたがその道が室戸岬まで続いていることに気が付いて途中で撤退。それは長い。車も置きっぱなしだし。
・解説の中で一番面白かったのは岩の水際スレスレの場所に巣をつくるヤッコカンザシという生物の巣の跡の高さの違いから、大昔の海面の高さがわかるというもの。おもしろすぎ。自分の目で見てもわかった。痕跡だけで過去が見えるというのはシャーロックホームズにでもなったかのような気分で嬉しかった。
・室戸岬に到着。感動。大地の先端にたっているという気持ちよさがすごい。かもだ岬のような高所ではないので見晴らしがいいわけではない。砂利浜に点在する巨岩に登れるのでわたしは高いところに座ってだらだらTwitterをした。贅沢。高いところ好き。
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・室戸岬で感動したの何といっても岩の凄さ。この岬の岩は層のようになっている物が多く、まるでミルクレープみたいだった。ただ単にそれがカッコイイというのもあるのだけれど私が感動してしまうのはそれがせり上がり屹立している姿である。これらの岩は最初から立っていたわけではない。考えられないほどの幾星霜の年月をえて泥や砂が海底に蓄積、硬化し、地球の鼓動により隆起した結果が目の前にある岩なのだ。先程のヤッコカンザシの巣はその存在で太古の海を想起させた、室戸岬の岩達はその層で地球の動きを想起させるのだ。ああ、なんてロマンチックで壮大で途方もないのだろう。目の前のすべてが地球の足跡なのだ。アスファルトか植物に覆い隠された地球本来の姿がここにあるのだ。愛らしい!!気分はまるで恋人のアルバムを初めて見ているような気分だ。私には学術的な知識はない。なのでこれらの考えや感じたことはすべて私の想像に過ぎない。だが、それで十分だ。わたしが地球を身近に感じるには十分すぎるのだ。らぶ。らぶ。らぶ。
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・変な模様の岩を見つけた。最初はサンリオのマイメロだ!と思ったけどみていると筋肉ムキムキの目玉のおやじに見えてきた。かわいくない。
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・徳島県や高知県、道路脇にいきなり巨大な銅像や仏像、謎のお堂現れがち。
・フォロワーからの情報提供により道の駅へ行く。人間がたくさんいてびっくり!
・隣接されていたクジラ博物館に入る。VRで船に乗った体験ができるよと言われてVRゴーグルをわたされる。一人で公共の場でVRをするのは恥ずかしい以上に怖い!!視界が奪われるのはコワイ!!!やってみた感想は最近買ったオキュラスクエストの画質と性能っていいんだなーと思うといったかんじだった。
・クジラを狩る道具はどれも雄々しくかっこいい。よく遊びにいく和歌山県にもクジラ漁の文化はある。親近感がさらに湧いた。
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・明日の帰宅に備えて猛ダッシュで徳島方面に向かう。最後にいいお店に行こうと思ったが踏ん切りがつかず悶々していたら徳島市街についていてびっくりした。はま寿司で食事をすます。食べ過ぎ。ホテルは簡単に取れた。
・ホテルにつくと疲れて動けない。ほんとは毎日早めにホテルにはいってゆっくり絵を描いたりレポートをまとめたりしようと思っていたのに、いつも深夜になっている。謎である。
・靴下に穴があいていた。両方。そういえばこれ捨てようと思ってたやつだ。
5日目 四国脱出編
・朝9時頃起床。眠い。会社で頑張っているのにうまくいかず(夢特有の理不尽な状況変化により)周囲の人から常識はずれや使えないなどと思われるという最悪な夢を見る。上書きしたくてさらに寝ると良い夢は見れた気がするがその夢は忘れてしまい結局強烈な嫌悪感を残した当初の夢だけが記憶に残った。
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・朝食はパンケーキ。隣の席のおばあちゃんが店員さんに何度も話しかけていて店員さんが困っていた。悪意のない自分勝手だ。でもわたしはああいうおばあちゃんと話すの好き。楽しいから。
・帰りはフェリーに乗ることにした。フェリーまでの間の変な時間で何かしたいとグーグルマップを眺める。こういう時、いつもいいマッサージ屋さん?みたいなとこ行ってみたいなーって思うけど、アロマとかそういうやつ、いつも調べるだけで終わる。駅に併設されたお土産屋さんに行った。エステとかマッサージとか、行ってみたい。
・お土産屋さんにて、お菓子を買う。ししゃもねこのステンレスボトルに一目ぼれしてしまい購入。水筒がまた増えた。ヤケクソうさ子は水筒買うけど洗うのが面倒ですぐ使わなくなる。
・フェリー乗り場に到着。時間あまりすぎとおもったけどちょうどいい時間だった。車両の乗り入れ口は船の先端部分が中世の鎧の兜の面の部分のように開いていてかっこよかった。その中に入っていくだ。おもしろい。
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・船の中は広くて快適だった。動き出したときはうれしくなった。自販機で買ったカップ麺を食べた。非日常だ。楽しい。
・なんて思っていたが外の風景も見ることもなくだらだら漫画を読んでいたらいつの間にか和歌山県についていた。
・フェリーから車を出すのはスーパー戦隊のロボが射出されるような気持ちになれて楽しかった。スーパー戦隊をちゃんと見た事ないのでこれはイメージでしかない。「スーパー戦隊出撃!ゴーゴー!」と言いながら降りた。
・港からノンストップまで家まで山の中を爆走。疲労が全然違う。全然楽。一回乗るのに1万2千円かかるのでお財布には優しくないけど、高速道路代もかからないし、こっちのほうがもしかすると安いかもしれない。(後日計算してみたところ高速料金とガソリン代の合計的には同じくらいだった。)
・こうしてわたしの旅は終わった。長かった。なんの実りもないよい旅だった。
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今回得た感情
・人は美しいものをつくりたがる。そしてそれはコミュニケーションである。会話が苦手なことをコミュ障と言いがちだけど会話だけがコミュニケーションじゃないかもしれない。わたしの絵は美術館に飾るような大それた物じゃないけどそこにはわたしの気持ちがつまっている。「見て?これかわいいでしょ?かっこいいでしょ?」そんな気持ちだ。感情を込めて絵を描きそれを人に見せる。それは脳に湧き上がる感情を視覚的に人に伝える、言語の壁を越えたコミュニケーションかもしれないと思った。そして人はそんな感情のこもったもを人と共有したり身に着けたりして、感情の交換を行っている。
徳島県で2軒の雑貨屋さんに行った。テイストは違ったけどどちらのお店もなんていうか、お店の人の気持ちや作ったひとの感情が見て取れた。わたしは人と話すのが苦手だけど、会話以外のコミュニケーションでその人たちの気持ちを理解しようとできてるのかもしれないと思った。嬉しかった。
話が大げさになるかもしれないけれど室戸岬でわたしが感じた感情もこれに近いかもしれない。年輪の様な岩の層に地球の鼓動を感じること、大昔にの絵画に描かれた人々の表情の一つ一つからその絵にこめられた思いを感じること、すべては想像力なのだ。そして、その想像力は自分勝手な想像力だ。人間と人間のコミュニケーションではお互いに言葉を使い、お互いの感情を確認しあうことで感情の共有が成立する。しかしこの物体を見て自分勝手に感じるコミュニケーションには共有の必要は無いのだ。その安心感、居心地の良さ、そして解放感、自由、それらよってわたしは創作物や自然へと惹かれていっているのかもしれない。そう思った。なんかすっごい根暗!!でも、大昔の絵描きの人も珍しい雑貨をつくる人もそんな気持ちがあるかもな。なーんて事を勝手気ままに考える”自分勝手な想像”が私の孤独を癒す手助けになってくれている。そう思った。絵や動画をまた作りたい。わたしの作ったもので、わたしみたいに自分勝手に救われる人がどっかにいるかもしれないから。
がんばろ。
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ヤケクソうさ子~四国上陸編~ おわり
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