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チャンネル登録者900人いて再生回数が1日でたった5回、それでも僕がYouTubeの毎日更新を辞めない理由

オシエルズの矢島ノブ雄(画像左)です。お笑い芸人をやっています。テレビに出るのは年に1回ぐらいで、今は学校を年に100校回って、漫才やコントを通じていじめ・人権系の授業をしています。

ありがたいことに、今は「日本一学校を回るお笑い芸人」ということで活動しています。あと、新聞1社さんと雑誌2誌さんで漫才形式のコラムを連載をしています。宜しくお願いします。

現在34歳(2021年6月現在)で、子どもが2人います。2021年10月には3人目の子どもが産まれる予定です。

さて、そんな僕ですが、現在YouTubeを毎日更新しています。今年(2021年)の1月10日から、「コロナが長引いたら生活厳しくなるかもしれないから、そういうのに影響を受けないオウンドメディアを作っておこう」と思って始めました。

あと、僕は「一般社団法人日本即興コメディ協会」という協会の代表理事をやっていまして、その広報として、また心理的安全性における笑いの応用を伝えるという目的で始めました。

毎日更新を始めた1月10日から、この記事を書いている日(6月5日)まで147日経っていますが、それまでに200本近くの動画をアップしました。チャンネル登録者も、有難いことに毎日更新を始めてから400人以上増え、現在(2021年6月5日)923名になっています。

しかし、はっきり言ってこのチャンネル、再生回数が全く伸びていません。つい最近も動画をアップして24時間経っても、5回しか再生されていませんでした。

これには度肝を抜かれました。900名ちょっとがチャンネルを登録してて、「毎日更新している」ということを差し引いても、24時間経って5回って少なすぎませんか?毎日更新する人のメンタルを破壊するには、十分すぎる現実だと思いますよね。

この現実を目の当たりにした時、僕は独り言で「いや需要ねえじゃん!!」って言ってました(笑)。完全に打ちのめされました。僕がアップしていることは全部間違ってるんだ、とさえ思ったりもしました。

この世の中には、好きや嫌いという感情よりも、無関心というのが一番寂しくてダメージがある、ということを聞いたことがありますが、まさにそれでした。さらに、なまじ900名のチャンネル登録者がいるもんだから、そこからも無関心くらってるのかと思ったらなおさらダメージでした。

ただ、上記は実際のところ被害妄想で、単純に忙しくて観れない、という方もいらっしゃるので何ともいえません。ただ、そんな被害妄想に陥るほどのメンタルになったことは事実です。

と、ここまで「YouTube毎日更新してたけど心に傷を負って辞めたヤツ」みたいな書きっぷりですが、冒頭申し上げた通り、僕は現在もYouTubeは毎日アップ中です。そうなんです、辞めてないんです。

僕は、なぜ辞めないのか?
意地で辞めてないのか?
引くに引けないから辞めないのか?
いずれも違います。

それは、YouTubeをアップしてから、「誰が見ていないようでも、どこかで必ず見てくれている。そして、必ずそういう人がチャンスをくれる」という経験が何度もあったからです。

まだ毎日更新をする前の出来事です。ある小学校さんで、漫才授業をする仕事をいただいたんですが、その時に、先生がYouTubeでオシエルズのコントを観て下さっていて、それで僕らを呼んでくださったんです。

学校に行ってさらに驚きました。児童たちが、すでに僕らの漫才やコントをYouTubeで視聴済みだったのです。「あ、イヒマナブ先生だ!」(我々の化学のコントで出てくるボケ)と声をかけられたり、「口笛ピアノおじさん書いて!」(我々の数学のコントで出てくるボケ)をお願いされたりもしました。

その日の児童は、漫才授業にも積極的に関わってくれて、とてもいい時間になりました。授業終了後には、ノートにサインを書いてください!と長蛇の列ができるほどでした。あの時は本当に売れたと思いました(笑)。

また、毎日YouTubeを更新して以来、海外の有名なYouTuberさんから、「動画のゲストとして日本のコメディ文化を解説してほしい」と依頼がありました(これは近日中に公開になると思います)。

さらに、元々私が協会で主催していたワークショップ(ユーモア・スキル養成講座)に参加してくださっていた知り合いの方が、実は電子黒板の会社に勤められていて、動画をきっかけに、製品のイメージキャラクターとしてweb用の広告に起用していただきました。

YouTubeというのは、もちろん拡散されたり、話題になってバズったりするのが理想で、僕も別に拡散されたくないと思ってやっていません(笑)。何かの動画がバズって有名になりたいなぁ、なんてしょっちゅう思ってます。

でも、それが全てではなくて、ある人が調べたいことを純粋に検索することもあります。こういうのを「オーガニック検索」と言うそうですね。先ほどご紹介した仕事の一例も、すべて「オーガニック検索」だったんです。

インプレッションが何万、何十万と広がっても、結局のところ仕事にならなければ意味がありません。それこそ、チャンネル登録者が1000人もいかない我々が、YouTubeの広告収益を付けられるわけもなく、付いても微々たるもんにしかなりません。

したがって、莫大なインプレッションを狙って話題性を稼ぐ動画をあげ続けても、仕事の案件がもらえなければ収入ゼロです。

であるならば、弱小の教育系YouTuberが安定的かつ経済的に生き残る方法はただ一つ、純粋なオーガニック検索の層に向けて、丁寧な解説動画を作り、そこから問い合わせをもらい、確実に仕事に繋げることです。

だから僕は辞めないんです。24時間経って、あげた動画の再生回数が5回だろうが、100万回だろうが関係ないんです。僕は「観て仕事を頼もうと思ってくれる人」にしか動画を作ってないんです。

僕にとってYouTubeは、仕事の案件に結び付けてくれる「動画置き場」です。チャンネル登録者が増えたり、再生回数が増えたりすることは、勿論うれしいです。応援していただいている皆様には感謝でいっぱいです。

ですが、これからもきっと、その有無に左右されることなく、ただ、遠い未来につながる利益のために、更新を続けていくと思います。

仕事のことだけではありません。ずっとYouTubeチャンネルを視聴してくださっているファンの皆様のためにも続けています。

取ってつけたように書いちゃってますが、本心です(笑)。もし我々が有名な教育系YouTuberになったら、「あの時、アップして24時間で5回しか再生されてなかったですよね!?その5人のうちの1人ですよ!」って声をかけてほしいです(笑)。

以上、YouTubeをおよそ5か月間、毎日アップし続けた底辺YouTuberの個人的見解でした(笑)。お読みいただき、ありがとうございました!

最後に、月並みなお願いで恐縮ですが…
YouTubeチャンネルやってますので、登録をぜひお願いします!
https://www.youtube.com/channel/UCFoQiWJ4Hovwb_xbII6f3Tw

オシエルズ 矢島ノブ雄

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