視聴者アンケート結果と分析

2022年2月28日

アンケートの概要
・アンケート実施日 :2022年2月11日~2月25日
・対象者 :やいまぬむじか制作映像視聴者(3作品のいずれか)
・方式 :ウェブアンケート/紙面調査
・紙面調査設置場所:国指定重要文化財旧宮良殿内
・有効回答者数 :43件

1 参加者の属性(年齢・現住所)
1-1 回答者の年齢

回答者の年代に関しては、20代が27.9%と最も多い結果となったが、
40代と70歳以上の方からの回答は7%と他の年齢層と比較すると低く、10代はゼロであった。紙面でのアンケート回答者数が少なかった理由としては、作品公開期間中はまん延防止措置期間と重なっていたこと、また雨天続きで旧宮良殿内/やいま村への来場者数そのものが少なかったことが考えられる。

ただし、10代・40代からの回答が少ない結果については、後述の3-1との関連性から、アンケート回答者自体が偏っている可能性もあり、今後事業を展開するにあたって告知方法などが適切であったか議論を要する。

1-2 回答者の住所

回答者の出身地は、沖縄県在住者が全体の2/3を占めていた。
しかし、沖縄の離島と比較すると沖縄本島からの回答者数は少ない結果となった。また、回答者の1/3は本州に住んでいるものの、3-1(八重山に訪れたことがありますか?)の結果から、八重山に興味がある/地縁・血縁があると考えるのが妥当だろう。

2 回答者の八重山への来島の有無

回答者の100%が来島歴があると分かった。

3 作品の認知経路

映像作品を知るきっかけは出演者からのお知らせが半数を占め、次いで主催者のSNSとなった。一方で、撮影場所に設置されているQRコードから認知したという回答が1名のみと少ないことから、やはり公開期間中に現地を訪れた人数が少なかったと考えられる。
今後の告知方法については、回答者の現住所などの属性も考慮したうえで、このままSNS での広告宣伝をさらに強化するか、ローカルの八重山在住の方に広くアプローチしていくのか判断するのが適切だろう。

4 映像作品に対してのフィードバック
4-1 興味の有無

90%以上が興味を持ったと回答し、少なくとも不適切であったと考える回答者はいないことが分かる。

4-2 音楽と文化財を関連づけることの有効性について

回答にばらつきは少なく、95%以上が有効だと考えたことが分かった。
一方で、有効ではないと考える回答者もいることから、今後は音楽と関連付けず、他のアプローチについても検討するか、音楽に興味がある人に向けてのコンテンツを強化する議論の必要だと考えられる。


4-3 映像作品と八重山の文化財の認知度の関連性

回答者の60%以上が沖縄県在住にも拘らず初めて知る文化財もあることから、県外だけでなく県内へのアプローチを続けていくことで、八重山の文化財への認知度が高まっていく可能性が示唆された。

特に、今回映像作品で紹介されたなかでは、観光スポットとして認知度が高いと思われる石垣やいま村旧牧志邸が、国登録文化財だと知らなかったという回答者が比較的多くみられた。今後も文化財を活用することで、視聴者に対して八重山の文化を訴求できる可能性は高いと考えられる。

5 発信方法について

ライブ中継や映像作品が好ましいと考える回答者が最も多く、次いで地元の表現者、ハウツー動画などが高い結果となった。
一方で、出演者の属性に関してはばらつきが見られたものの、総括すると地元で活動している表現者を求める回答が高かった。また、動画の時間に対しては短さを重視している回答者は少ない結果となった。


6 映像作品に対するフィードバック

アンケート回答者:20/43名

さまざまな回答が寄せられたが、内容を抽出し集計すると、映像作品そのものに対しての評価と並び、主催者の活動や企画に期待しているという好意的な意見が多い結果となった。

映像作品に対する純粋なフィードバックとしては、作品としてのクオリティの高さや文化財及びロケーションに対する評価が高く、次いで出演者や八重山の芸能・演目に対しての感想が散見された。

また、英訳については英語圏の知人に紹介出来たという声や、「曲目や歌詞の内容の英訳は」「分かりずらい昔のうちなーぐちを的確に表現しているようで面白い」という意見も見られた。

そのほか、日本語訳を求める意見が1件、曲の背景やロケーションの概要を求める意見が2件みられた。この点については、八重山の魅力を発信するという目的のために、適切な方法を議論していく必要があると考えられる。


7 今後視聴したい八重山のアーティスト・文化・場所について

アンケート回答者:18/43名

回答内容を抽出すると以下のような結果となった。

・視聴したいアーティスト
きいやま商店、BEGIN、新良幸人、東嵩西 美寛、きいやま商店、鍛冶工勇、池田卓、川門正彦、女性アーティスト、学生、青年会

・ロケーション
川平湾、由布島、730交差点、文化財、地元民しか知らない場所

・コンテンツ
地域行事(あんがま)、民謡、マーチング、吹奏楽

全体的に、有名な特定アーティストの出演を求めるというよりは、八重山の様々な側面を視聴したいという回答者が目立った。

以上



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