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命の芽吹き

実家の近くの河原が好きだ。
川の音に耳をすませながら堤防を歩く。時には石だらけの河原を歩いて川のそばまで行く。

けど、3月に久しぶりに行ったときはあれ?って思った。

こんなに緑なかったっけ?


「雪が降るから一回全部枯れるんだよ」って母が教えてくれた。


春。桜が綺麗だった。



たんぽぽのかくれんぼ(笑)


そしてその桜も終わろうとしている。



だけど隣の木には新しい命が芽吹いている。

緑がまぶしい。
木々が、草花が、春を喜んでいる。
大地の、生き物の喜びが伝わってくる。


枯れた茶色い河原を見た分、余計にそう感じたのかもしれない。

2023年3月28日


2023年4月10日



ふと思った。

枯れててもいいんだと。

木は(正確には枯れてないけど)、裸の時期があって、花が咲いて、葉っぱが出て、緑になって、色が変わって、枯れる。

いろんな姿を見せてくれる。

それが美しい。


私も。

枯れててもいい。

プラスな時もあっていいし、マイナスな時もあっていい。

どんな姿を見せてもいい。
変わらない自分・変化を隠す自分よりも、変化する自分が美しい。きっと。


そう自然が教えてくれた。



(おまけ)

種は遠くまで運ばれる。
知らない土地に行き着くこともあるだろう。
そんなときも決して嘆いたりしない。
新しい命がそこに根付くことを願っている。

だから私も大丈夫。
遠くに行っても自分は何も変わらない。
きっと生きていけるだろう。

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