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ひとくち映画紹介『SUPER8/スーパーエイト』これがスピルバーグ式の青春物語

古くて新しい、スピルバーグ味たっぷりの青春物語

『スーパーエイト』はとても不安定な作品です。観る人によって印象が大きく変わってしまう可能性があります。最近の映画の流行、もしくは求められている要素の「”ちゃち”さのない現実的な世界観」に必ずしも当てはまらないため、ある人は懐かしく、感動するのですが、またある人にとっては物足りない作品になってしまいます。

ちぐはぐな深刻さのなかに見せる懐かしさがこの作品の魅力なのです。

この作品を他の作品で表すならば、『E.T.』と『グーニーズ』をあわせたような感じ。異星人と少年の言葉の通じないコミュニケーションの良さと、子どもたちの大人とは乖離された冒険心がこの作品の魅力の大部分になります。

制作陣にスティーブン・スピルバーグが参加していることで納得することができます。この「懐かしさ」はスピルーバーグ描く子どもたちの心情背景などが醸し出しているのです。

ただ、『E.T.』や『グーニーズ』と明らかに違う点があります。

それは未知のものに対するシリアスを強く表現しているということ。なかなか姿を見せない謎の存在は観ていて正直怖いです。これがストーリーに飽きずに惹き込まれることになります。

J・J・エイブラムスとスティーブン・スピルバーグの良いところが詰まったこの作品、ラストシーンが一番の見所なので、飽きずに最後まで見たほうが良いですよ!

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